妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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分娩の機序

分娩の機序は以下のようなものです。

陣痛発来の機序

分娩陣痛は、規則的な子宮平滑筋の収縮と弛緩なのですが陣痛発来にいたるきっかけは十分に解明されていません
血中オキシトシン濃度や子宮筋オキシトシン受容体発現の変化、プロスタグランジン産生の増加などが関与しているという説や胎児がなんらかのシグナルを出しているとする仮説が考えられています。

軟産道の変化

子宮体の収縮により、子宮下部は伸展して薄くなり、その結果、頚管の短縮(伸展)と軟化ならびに子宮口の開大がおこります。
頚管の展退と開大に伴い、子宮口付近の卵膜は子宮壁から剥離します。この際、少量出血や頚管粘液栓の排出をともなうことがあり、これが産徴とよばれるものです。
子宮収縮により子宮内圧が高まると卵膜と胎児の間に羊水が流入する前破水がおこります。
子宮口がある程度開大すると前羊水を入れた卵膜は子宮口から膨隆するようになりこれが胎胞といいます。

胎児の産道通過機序

胎児は骨盤内を通過する際に、産道各部の立体構造に合わせて児頭を第1回旋から第4回旋しながら下降します。

胎盤剥離と娩出機序

胎児娩出後、子宮は著しく収縮し、胎盤付着部の子宮内壁面が縮小することにより、胎盤の母体面との間にずれが生じ、その結果、胎盤が子宮壁より剥離し、娩出されます。
胎盤の娩出様式には、シュルツェ様式、ダンカン様式、混合様式の3種類があります。

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