妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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卵膜とは

卵膜は胎児と羊水を包む薄い膜で胎児付属物の1つです。

卵膜の構造

卵膜は子宮の中で胎児と羊水を包む膜で、外側から脱落膜、絨毛膜、羊膜の3層よります。 脱落膜は母体由来、絨毛膜は羊膜は胎児由来です。

卵膜の分娩時の役割

卵膜は、分娩進行に伴い子宮頚管が開大し、卵膜の下端部と子宮壁にずれが生じることにより、卵膜が剥離し、脱落膜血管が破綻して起きる出血と子宮頚管の粘液が混ざり、血性分泌物(産徴・おしるし)が排出されます。産徴は分娩の進行とともに増えてきます。
また、子宮壁から剥離した卵膜は、陣痛発作の子宮内圧の上昇に伴い、子宮頚管内に胎胞を形成し、子宮頚管を上方から徐々に開大させます。胎胞内の羊水を前羊水、児頭後の子宮内の羊水を後羊水といい、子宮口が開大し、陣痛が強くなると胎胞の緊張は極度に達し、やがて発作時に破裂し内部に溜まった前羊水が流出し、これを破水といいます。

破水とは

卵膜が破綻して羊水の漏水をきたした状態のことを破水といいます。
一般的に破水は子宮口全開大ころにおこるのが正常で適時破水といい、分娩開始前に生じた破水を前期破水(PROM)といい、分娩開始後で子宮口全開大前に生じた破水を早期破水といい、子宮口全開大後の破水を遅滞破水といいます。また、なんらかの原因で子宮頚管腔に面しない上の部分で起こる破水を高位破水といいます。

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