妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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羊水とは

羊水は羊水腔を満たし、胎児を取り巻いている液体で胎児を衝撃や圧迫から守り、感染からの防御などのほか胎児にとっての環境を整える機能を持っています。

羊水の成分

羊水は弱アルカリ性の液体で約99%は水分からなっています。
そのほかの成分としては電解質、アミノ酸、脂質などが含まれています。
さらに胎児を感染から守る抗菌物質や免疫物質、サイトカインのように炎症の情報を伝達する物質、発育や発達を促進する種々の因子などが含まれているため羊水を調べることにより胎児の成熟度や病的状態を知ることができるため、羊水は胎児情報として重要な意味を持っています。
妊娠初期には無色透明ですが、妊娠後期には胎児の皮脂や皮膚からの剥離物、胎児の産毛などがまじり、白濁がみられます。

羊水の役割

分娩時の羊水の役割は、➀胎胞を形成し子宮頚管の開大を促進させる。②陣痛の圧力から胎児を保護する。③胎盤を子宮壁に押し付けることで胎盤の早期剥離を防止する。④破水後は産道の潤滑油として胎児の通過を容易にする。などがあります。

羊水の異常

何らかの原因で胎児の低酸素血症が起こり、腸管蠕動の亢進と肛門括約筋の弛緩が起き、胎便が羊水中に排泄されて羊水の混濁が起こります。
胎便が混入した羊水を気道内に吸引することで生じる呼吸障害を胎便吸引症候群と言います。

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