妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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胎児の位置

分娩の3要素は娩出力、産道、娩出物(胎児および胎児付属物)で、分娩時の胎児の姿勢や母体との位置関係は分娩進行に大きな影響を与えます。
子宮内での胎児の姿勢や向き、位置は、胎位、胎向、胎勢で表現されます。

胎位とは

胎位とは、胎児の縦軸と母体の縦軸との位置関係をいい、縦位、横位、斜位に分けられます。
縦位とは胎児と母体の両軸が並行となるもので、縦位のうち児頭が子宮の下方にあるものを頭位、児の臀部が下方にあるものを骨盤位(殿位、膝位、足位など)といいます。
横位とは胎児と母体の両軸が直交するものをいい、交差が直角でないものを斜位といいます。

胎向とは

胎向とは、胎児の背中(横位の場合は児頭)と母体との関係をいい、第1胎向と第2胎向に分けられます。
縦位で胎児の背中が母体の左側(横位で児頭が母体の左側)に向いているものを第1胎向といい、縦位で胎児の背中が母体の右側(横位では児頭が母体の右側)に向いているものを第2胎向といいます。

胎勢とは

胎勢とは、子宮内での胎児の姿勢のことをいい屈位と反屈位に分けられます。
胎児の下顎が胸に接し、背中を丸めているものを屈位といい正常な胎勢(後頭位)で、最も小さな径で骨盤の中に侵入します。
胎児の下顎が胸から離れ、児頭を後方にそらせ体幹を伸展させたものを反屈位といい、軽度反屈したものが前頭位、中等度反屈したものが額位、高度反屈したものが顔位などがあり、異常胎勢で分娩の難度が高くなります。

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