妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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腹圧とは

胎児を母体外に娩出させる力である娩出力は陣痛と腹圧からなります。
腹圧は腹壁諸筋、横隔膜筋、骨盤低諸筋などの収縮による腹腔内圧の上昇をいい、本来は筋の収縮であるので随意的なのですが分娩が進行して胎児が軟産道を強く圧迫するようになると、陣痛発作に一致して反射的に起こるようになります。

努責(いきみ)

児娩出直前にはいきみ反射が優位となって調節が不可能となり、陣痛発作に伴い不随的になります。これを努責といい陣痛と腹圧が合わさったものを共圧陣痛といいます。
娩出期には骨盤底筋群が強い抵抗を生じるのでこれに抗するために共圧陣痛の意義は大きいといえます。
開口期では陣痛のみが作用し、むしろ早期のいきみは頚管裂傷や母体疲労の原因となりますが、娩出期にも末期になると腹圧のかけ方がその後の分娩進行に大きな影響を及ぼします。
適切な腹圧により、児の頭部や肩甲や体幹の娩出が容易となります。

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