妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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分娩第1期のママの心理

分娩第1期の前半、中盤、終盤の産婦の心理は以下のような変化がみられます。

分娩第1期の前半のママの心理

分娩開始による入院は、準備していても突然のことであるため「今日、生まれるだろうか」などと期待と不安が交錯し、動揺、興奮がみられます。
入院時に、顔なじみのスタッフがいなかったり、他の産婦の苦痛の声などが不安を増強することがあり不安が増強することがあります。

分娩第1期の中盤のママの心理

分娩が本格的になると、分娩が始まったことでがんばろうという思いみられるようになりますが、陣痛が強くなってくると疲労の蓄積や痛みの増強で余裕がなくなってきます。
産痛への恐れや不安は自己コントロール力が低下し、そのことにより緊張状態となり、子宮頚管の開大を遅延させると同時に産痛も強く感じるようになり悪循環を招くことがあります。
呼吸法や弛緩法など妊娠中に学習した対処法により分娩進行の波にうまく順応できると、自信をもつことができ、分娩のストレスに適応することができます。

分娩第1期終盤のママの心理

子宮口が7~8㎝開大し、陣痛もさらに強くなってくると、陣痛が想像以上の場合はどうしていいかわからなくなることもあり、練習していた呼吸法や弛緩法が効果的にできなくなることもあります。
胎児が下降すると肛門の方に強く押しだされるように感じるようになり、いきみたい感じが出現します。しかし、この時期のいきみ(努責)は胎児の下降には有効でないため我慢しなければならず苦痛もピークに達します。努責を我慢することはかなりの努力を要し、分娩することにくじけそうになったり、取り乱したり、自尊感情を低下させたりすることもあります。
子宮口全開大の頃は最もつらい時期で、この状況がずっと続くような気持ちになることもあり、体力も消耗し、陣痛間欠時には眠気を感じることもあります。
夫や家族、医療スタッフにそばについてもらい、腰をさすってもらったり、声をかけてもらったり、一緒に呼吸法を行ったりすることで勇気付けられ、つらい時期を乗り越えることができます。

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