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産痛緩和の温罨法

産痛の緩和法には、温めるという昔ながらのケアが効果を得ることができます。
痛みのある腰背部に温罨法をしたり、破水していなければ入浴したりすることで産痛緩和することができ、全身の緊張がほぐれます。また、足浴は、血液循環をよくすることで安楽がもたらされます。
罨法(あんぽう)とは、身体の一部を覆って温熱や寒冷刺激を与えることで、鎮痛や消炎の効果を得て、安静・安楽をはかることを目的とすることをいい、疼痛の緩和、排尿や排便の促進、鎮静・リラクゼーション・入眠促進、血腫や薬液の吸収促進などの効果が期待でき病院などでも看護者が日常的にさまざまな目的で行う看護技術のひとつです。

産痛緩和のための温罨法

温罨法をおこなうことで、血液循環がよくなることにより筋緊張の緩和や痛みに対する感受性の低下による効果があると考えられています。

温罨法の方法

温罨法の一般的な方法としては、60℃程度のお湯にタオルを浸し、硬くしぼったタオルや蒸しタオルを痛みのある部位にあて、その上にビニールをあて、バスタオルなどで覆い、看護者の手で10分ほど抑えます。タオルの温度には注意し、皮膚の状態を観察しながら使用する必要があります。

温湿布

温湿布は、腰痛、下腹部痛、恥骨痛の緩和、緊張が強いときには、肩や背中の筋の緊張をほぐす目的として行われます。
精油の効果と合わせて行う温湿布の方法としては、熱いお湯に精油を2滴落とし、タオルを絞り、その上にビニールを当て衣類をつけて保温効果を保ちます。タオルをビニールで包まないこと。使用する精油としては、ラベンダー、クラリセージ、ゼラニウムなど。

産痛緩和のための温水の利用

足浴、シャワー浴、入浴などの温水を利用し温水を利用することで血液循環の促進により筋の緊張を緩和させることが期待できます。
入浴では水の浮力により重力の影響を軽減させることによる筋の緊張緩和も期待できます。

足浴

足浴は、陣痛が弱いとき、足の冷えが強いとき、破水で入浴できないときなどに行います。
足浴の方法は、くりぶしまで十分つかる程度の40℃程度のお湯を準備します。足をゆっくりお湯の中につけ、温度が適しているか確認します。お湯の中でマッサージなどをおこう方法もあります。
15分ほど実施後、しっかりと水分をふき取り、靴下などを履いて足首を保温します。

入浴

破水しておらず、体力があれば入浴することで浮力や保温により腰痛緩和が期待できます。不安や緊張が強い場合はリラックスを、経過が長い場合はリフレッシュを促すことができます。
よりリラックス効果を得るために、ラベンダーやオレンジ、ヒノキなどの精油を浴槽に1滴落として入浴する方法を導入している病院もあります。

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