妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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産痛緩和の指圧法

全身にある経穴(ツボ)の中には、産痛緩和や分娩進行に有効な経穴があります。

指圧とは

手や指を使って全身にあるツボを刺激することで人間のカラダに備わっている自然治癒力を高め、不調を改善していくという日本独特の手技です。
指圧の効果としては、主として神経、筋肉に応用され、以下のようなものがあります。

  • 機能低下の神経、筋に対し、その興奮性を高め、機能回復を図る。
  • 機能亢進の神経、筋に対し、その興奮性を静め、正常化を図る。
  • 反射帯及び圧痛点を刺激することにより、内臓への反射効果を利用する。

経穴とは

経穴とは、一般的にはツボといいます。
東洋医学において身体には気というエネルギーが全身をめぐっており、気がながれている道を経絡といい、経絡の主要な中継地点を経穴といい、その多くは関節や筋肉、神経、血管上にみられます。この経穴は疾病の際に何らかの反応を表す点であり、2006年には経穴の位置に関する世界基準がWHO(世界保健機関)によっても確立され、WHO(世界保健機関)で決められたものが361穴あります。

産痛緩和に有効な経穴(ツボ)

指圧は、妊娠前の体質改善、妊娠中の不調、分娩の痛みの緩和、出産後の心身の不調、母乳分泌などに効果があり、産院や除産院などでマタニティ指圧などを導入しているところもあります。
産痛緩和に有効な経穴としては、志室、次膠、三陰交などがあります。

志室

志室は、 左右の腰骨を結んだ線と背骨の交わるところから上へ背骨の突起を数えて一つ目から左右に7~8㎝外側のところにあたり、腰痛に効果がある経穴とされています。志室は、産痛緩和とともに児頭の下降に有効とされています。

次膠

次膠の場所は、第2仙骨孔、仙骨部の上後腸骨棘の頂点から内下方1~2㎝のところにあたります。
仙骨孔次膠は、児頭が骨盤内に入り強い産痛を訴えるころの産痛緩和に有効とされています。

三陰交

三陰交の場所は、内側のくるぶしの頂点から指4本分上がったところにある骨と筋肉の境目のところにあたります。
三陰交は、分娩所要時間を短縮する分娩促進の効果や産痛緩和、子宮周囲の血流を良くする効果があるとされています。
三陰交は、安産のツボといわれており、冷え、生理痛、更年期障害などにも効果があります。水分代謝を高め、むくみをとる女性の健康維持に欠かせないツボです。

産痛緩和に指圧の方法

産婦が楽な体位をとり、産婦の痛みの部分にあわせて腰背部の経穴を刺激していきます。
陣痛発作に合わせて経穴を押し始め、痛みのピークには強い刺激を与えると気持ちが良いことが多いのですが、産婦の訴えに合わせて指の力の入れ具合を調節します。なかには、指圧よりもマッサージが良いということもあります。

指圧法の注意点

妊娠中に禁忌とされる経穴がります。自己流出行わず専門の指導を受けるか専門の方に施術してもらいましょう。

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