妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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産痛緩和の圧迫法

分娩が進行すると痛みは仙骨周囲や腰部に限局してくるとともに強く感じるようになり、この時期には圧迫法もマッサージと同様に産痛緩和に効果的な方法です。
陣痛発作にあわせて腰部や鼠径部など産婦が痛みを感じる部分を圧迫することにより太い神経線維を刺激し、痛みを緩和する効果が期待できます。
圧迫法は、産婦自身が行う方法と看護師や助産師、夫や家族に行ってもらう方法があります。

産婦自身で行う圧迫法

腰部圧迫は、産婦自身がテニスボールや握りこぶしを用いて行うことができます。
仰向けの状態で腰の下に硬式のテニスボールや握り拳を入れ、自分に体重をかけることで圧迫することができます。
ふとももの付け根、鼠径部の圧迫法は、仰向けの状態で両ひざを立て、ふともものつけ根に親指をあて、親指に力をいれ強く押す方法です。
分娩が進行し、胎児が下降してくると痛みの部位が仙骨周囲に下がり、便意や力みたい感じになります。この場合には、座位または上体を上げた仰向けの上体になり、肛門付近にテニスボールが当たるように挿入し、体重をかけると便意を和らげることができます。

介助者が行う圧迫法

痛みを感じる部位を看護師や助産師など医療スタッフや夫や家族に行ってもらう方法があります。
医療スタッフや家族などが圧迫する際は、産婦自身に痛みの部分を確認し、産婦が好む力の入れ具合、速度を調節し、産婦の呼吸に合わせて呼気時に圧迫し、吸気時に力を抜き圧迫をゆるめると産婦の呼吸を妨げることはありません。さらに呼吸法にあわせて圧迫法を行うことで呼吸法の誘導を行うこともでき効果的な産痛緩和となります。
腰部の圧迫法は、産婦が横向きになることが可能であれば横向きに横になり、痛みを訴える場所を親指や握りこぶしで圧迫します。横向きができない場合は仰向けの状態で腰に手を入れて圧迫します。
鼠径部、ふとももの付け根は、親指を使って圧迫します。
胎児が下降し、力みたい感じがある場合は、肛門のあたりを握りこぶしで圧迫することで力みたい感じを和らげることができます。
長時間の圧迫法は疲れることもありますのでテニスボールなどを利用するのも良いでしょう。
圧迫法と行う際には、指を立て、爪で産婦の肌を傷つけない、力を入れすぎ内出血を起こさないよう、爪を切り、産婦の訴えに合わせて行うよう心がけましょう。

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