妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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産痛緩和のアロマテラピー

精油(エッセンシャルオイル)には、身体のリラックスを促す効果があります。しかし、精油の成分によっては子宮を収縮させる作用があるものもあるため、精油の効果について把握したうえで自分の好きな香りを看護師や助産師に伝えておき、分娩前に準備しておきましょう。

産痛緩和のアロマテラピーとは

  • アロマテラピーは精油を用いて心身の緊張を軽減させ、産痛を緩和させる。
  • 臭覚を刺激して大脳辺縁系に作用し、心身のバランスを整える。また、皮膚を通じて薬理物質として血液やリンパに入り、薬理作用を及ぼす。
  • 精油の成分により、リラックス効果や陣痛促進効果など、期待される効果に特徴があるが個人の嗜好や濃度を考慮しることが大切です。
  • 精油を室内にくゆらせる芳香法として利用したり、マッサージや入浴、足浴、湿布をするときなどに植物オイルや温・冷水に滴下して用いたりする。

アロマテラピーとは

アロマテラピーは精油を用いてホリスティックな観点から行う自然療法である。
アロマテラピーの目的は以下のとおりであ

  • リラクセーションやリフレッシュに役立てる。。
  • 美と健康を増進する。
  • 身体や精神の恒常性の維持と促進を図る。
  • 身体や精神の不調を改善し正常な健康を取り戻す。

ホリスティックとは、 「全体」「つながり」「バランス」 といった意味を含みます。

アロマテラピーの方法

アロマテラピーの方法には、芳香浴法、沐浴法、吸入法、湿布法、トリートメント法(アロマテラピーマッサージ)などがあります。

芳香浴法

精油を拡散し、香りを楽しむことにより心と身体のバランスを整える方法でキャンドル式芳香器や電気式芳香器などの機器を用いる方法があります。

沐浴法

入浴の際に精油を用いることで精油の効果に入浴がもたらす効果が加わり、相乗効果が期待で、全身浴法、半身浴法、部分浴法(手浴、足浴など)があります。

吸入法

精油成分を積極的に吸入し、呼吸器系の不調を緩和する方法で蒸気吸入法があります。

湿布法

精油を入れた水またはお湯に布を浸してしぼり、身体の一部分を覆い、冷やしたり温めたりする方法です。

トリートメント法(アロマテラピーマッサージ)

精油を植物性のオイル(キャリアオイル)で希釈したトリートメントオイルを肌にやさしく塗布する方法です。

アロマテラピーに使用されるエッセンシヤルオイルの作用

エッセンシャルオイル(精油)は、植物の花、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出した天然の素材です。有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質でそれぞれの植物によって特有の香りと機能をもち、アロマテラピーの基本となるものです。
アロマテラピーに使用されるエッセンシヤルオイルには色々な種類があり、一つひとつ異なる効用をもち、精油の芳香成分がもつ薬理作用を利用してさまざまな症状を緩和することができます。
基本的なエッセンシヤルオイルの作用には、鎮静作用、消化・食欲増進作用、ホルモン調節作用、刺激作用、免疫賦活作用、殺菌作用、抗菌作用、殺虫・虫よけ作用などがあります。

アロマテラピーに使用されるエッセンシヤルオイルの種類

エッセンシャルオイル(精油)の代表的なものには以下のようなものがあります。

  • イランイラン:イライラや不安を和らげ心身の安定に役立つ。
  • オレンジ・スイート:神経の緊張を緩和してリラックスさせイライラ解消や不眠に役立つ。
  • ジュニパーベリー:疲れた精神の回復、代謝を高め老廃物の排泄促進、冷えや浮腫の改善。
  • ゼラニウム:心身のバランスを整え、ストレスによる緊張緩和、不安やイライラの鎮静。
  • ティートリー:心と身体のリフレッシュに役立つ。
  • ペパーミント:リフレッシュ効果、ストレスや神経疲労を和らげて眠気を抑えます。また鼻やのどなど呼吸器のコンディションを楽にする作用がある。
  • レモングラス:気分をリフレッシュさせ、代謝と血行を促進。
  • ラベンダー:鎮静作用があり、ストレスで緊張した心と身体をリラックスさせる。
  • グレープフルーツ:気分をリフレッシュさせ、ストレスによる精神疲労を緩和。
  • ローズマリー:リフレッシュ効果、記憶力を高める、血行や発汗を促し疲労回復の作用。
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