妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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C型肝炎検査

C型肝もB型肝炎と同様に血流を介した感染によって起こります。
感染経路は、肝炎ウイルス検査が導入されるようになり輸血による感染はほとんどなくなり、分娩時に母体から子どもへの感染が問題とされています。母子感染率は約5%です。
現在日本では約150万~200万人のHCV感染者がいると考えられ、慢性肝炎、肝硬変、肝がん患者の75%がHCV感染者であり、年間3万人が肝がんにより亡くなっています。

妊娠とC型肝炎

一般妊婦のC型肝炎ウイルス(HCV)抗体陽性率は0.3~0.8%であり、その70%でHCV-RNAが検出されます。
すなわち、C型肝炎ウイルス(HCV)抗体検査陽性妊婦のうち約70%がキャリアであり、残りの30%はC型肝炎ウイルス(HCV)感染既往者で体内にHCVは存在しません。
C型肝炎ウイルス(HCV)キャリアの場合、主に分娩時の経産道感染により母子感染が起こります。
C型肝炎ウイルス(HCV)キャリア(HCV-RNA陽性)の場合の母子感染率は約10%です。

C型肝炎検査

C型肝炎ウイルスに感染しているかどうかを調べる検査には、C型肝炎ウイルス(HCV)抗体検査とHCV-RNAウイルス検査があり、スクリーニングでC型肝炎ウイルス(HCV)抗体価検査がおこなわれ、抗体陽性の場合に肝機能検査とHCV-RNAウイルス検査がおこなわれ、肝障害の程度とウイルスの活動性について評価されます。C型肝炎ウイルス(HCV)キャリアはHCV-RNA陽性であり、感染既往のある人はHCV-RNA陰性です。

C型肝炎ウイルス抗体

C型肝炎ウイルス(HCV)に感染すると体内にC型肝炎ウイルス抗体が産生されます。
HCV抗体は感染後1~2ヶ月経たないと陽性にならないため、感染後早期に測定すると陰性となり、見落とされる可能性があります。
また、C型肝炎ウイルス(HCV)に感染した人の97%以上が陽性になりますが、この場合は現在もウイルスがいて持続感染をしている人と、以前に感染したことはあるが、治癒してウイルスのいない人が含まれ、抗C型肝炎ウイルス(HCV)抗体検査だけでは区別できません。

HCV-RNA検査ウイルス遺伝子検査

C型肝炎ウイルス(HCV)抗体が陽性の場合は、次にHCV RNA定性検査といって、血液中にC型肝炎ウイルスの遺伝子が検出されるかどうかを調べるウイルス遺伝子検査を行います。これが陽性であった場合は現在C型肝炎ウイルスに感染していることを意味します。

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