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助産師からママと赤ちゃんへ新生児低血糖症の原因・診断・治療 | 新生児に多い病気

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新生児を理解するするための基礎知識として新生児に多い病気の新生児低血糖症の原因・診断・治療について。
新生児の低血糖症は、一過性の低血糖と持続的な低血糖と大別。低血糖の検査は血中グルコース濃度の測定。低血糖の場合はグルコースの経口・静脈投与を開始します。

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新生児低血糖症の原因・診断・治療

新生児の血糖値は、生理的に低く、在胎週数、生後日数や出生体重により異なりますが、満期産児では生後24時間以内は血糖値が40/㎎/dl未満、生後24時間以降では血糖値が40~50㎎/dl未満の場合を新生児低血糖と考えられます。

新生児の低血糖症の分類と原因

臨床的な分類法では一過性の低血糖と持続的な低血糖として大きく区分けしています。

一過性の低血糖

【ブドウ糖の産生の低下や利用の増加によるもの】
・未熟児、低体重出生児
・ハイリスク新生児:妊娠高血圧症候群、多胎妊娠、異常分娩など
・新生児仮死、呼吸障害、敗血症、寒冷障害、中枢神経障害、先天性心疾患など
【ブドウ糖の利用の増加によるもの】
・母体の糖尿病
・血液型不適当妊娠(Rh型不適当)
・交換輸血後
・糖分輸液を突然中止した時
・母体へ投与した薬の影響

持続的な低血糖

【ブドウ糖の産生の低下】
・糖新生とグリコーゲン分解の障害
・糖原病、遺伝性果糖不耐症、ガラクトース血症など
・脂肪酸酸化障害、ケトン体産生障害
・拮抗ホルモン異常
・下垂体機能低下症、成長ホルモン欠損症、副腎機能低下症
【ブドウ糖の利用の増加】
・内因性高インスリン血症
・外因性高インスリン血症
・不適切なインスリンの投与

新生児低血糖症の検査・診断

新生児の血糖値の測定は、一般に全血を用いて血中グルコース濃度の測定が行われますが、ヘマトクリット値により影響を受け、血清、血漿を用いた場合に比べ10~15%低い値が得られるとされます。多血症や生後早期の血糖測定で低値の場合は、血清、血漿で再検査が行われます。

新生児低血糖症の治療

無症状の場合にはできるだけ速やかに直接授乳ないしそれに変わる栄養を開始する。経口摂取が困難な場合や授乳を行ったいもかかわらず低血糖が改善しない場合は、グルコースの経口静脈投与を開始します。
症状のある場合や無症状でも血糖値が20~25㎎/dl未満の場合は経静脈投与を開始します。
さらに、低血糖を引きこしている原因についても調べ、原因疾患がわかれば同時に治療が行われます。

新生児低血糖症の予後

早期に適切な治療が行われた場合には予後は良好なのですが、治療が遅れ長時間放置されたり、高度の低血糖が持続したり、繰り返した場合には神経学的後遺症を残すことがあります。

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