妊娠・出産・赤ちゃん Dear mom~助産師からママへ

助産師からママと赤ちゃんへ産後・産褥用語辞典『M』| 産後・産褥用語辞典

産後・産褥の基礎知識のメニュー

産後・産褥を理解するための基礎知識として産後・産褥用語辞典『M』の項目。
産後・産褥に関する医学用語、専門用語、略語である、MAS(胎便吸引症候群)など『M』で始まる用語や略語を検索。

スポンサーリンク

産後・産褥用語辞典『M』

『M』で始まる出産後・産褥に関する医学用語、専門用語、略語

MAS(Meconium aspiration syndrome)【胎便吸引症候群】

胎便吸引症候群は、胎内あるいは出生直後に、児が胎便により汚染された羊水を気道内に吸引することで生じる呼吸障害です。
お腹の中の胎児に、酸素不足や感染、仮死状態などによりストレスがかかると胎児の腸の蠕動運動が活発になり、肛門括約筋が緩んで排便してしまいます。
出生後、呼吸を始める際に鼻や口の中に含んでいた胎便が含まれた羊水を気管支や肺に吸い込んでしまうため、症状が現れます。
症状としては、呼吸が速くなる、息を吸う際にうなり声を出す、息を吸い込む際に下部胸壁がへこむ、皮膚や臍帯(さいたい)が胎便によって黄色くなる、などですが重度の場合では吸った息を吐けずに肺に空気が膨張したり、肺が破裂することもあります。
血液中の酸素濃度が下がると皮膚や粘膜が青紫色になるチアノーゼが生じます。
また、胎便吸引症候群の新生児は、持続性肺高血圧を発症するリスクも高くなるとされています。
胎便吸引症候群が出生前から羊水の濁りで判断できる場合、出生後すぐに鼻や口を吸引し、胎便を除去します。
気管支や肺にまで胎便が侵入している場合には、胎便を除去した後で管を入れて洗浄したり、人工呼吸器や酸素の投与で呼吸の管理を行い、感染症を防ぐために抗生剤の投与などが行われます。

スポンサーリンク