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助産師からママと赤ちゃんへ産後・産褥用語辞典『ほ』 | 産後・産褥用語辞典

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産後・産褥を理解するための基礎知識として産後・産褥用語辞典『ほ』の項目。
産後・産褥に関する医学用語、専門用語、略語である、縫合部痛、母児同室など『ほ』で始まる用語や略語を検索。

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産後・産褥用語辞典『ほ』

『ほ』で始まる出産後・産褥に関する医学用語、専門用語、略語

訪問指導(ほうもんしどう)

妊産婦、新生児、未熟児に対して、必要に応じて家庭訪問指導を受けることができます。
a.新生児の訪問指導:法律:母子保健法第11条
市町村長は、前条の場合において、当該乳児が新生児であつて、育児上必要があると認めるときは、医師、保健師、助産師又はその他の職員をして当該新生児の保護者を訪問させ、必要な指導を行わせるものとする。ただし、当該新生児につき、第19条の規定による指導が行われるときは、この限りでない。
b.妊産婦の訪問指導:法律:母子保健法第第17条・13条の規定による健康診査を行つた市町村の長は、その結果に基づき、当該妊産婦の健康状態に応じ、保健指導を要する者については、医師、助産師、保健師又はその他の職員をして、その妊産婦を訪問させて必要な指導を行わせ、妊娠又は出産に支障を及ぼすおそれがある疾病にかかつている疑いのある者については、医師又は歯科医師の診療を受けることを勧奨するものとする。
2.市町村は、妊産婦が前項の勧奨に基づいて妊娠又は出産に支障を及ぼすおそれがある疾病につき医師又は歯科医師の診療を受けるために必要な援助を与えるように努めなければならない。
c.未熟児の訪問指導:法律:母子保健法第19条
都道府県、保健所を設置する市又は特別区の長は、その区域内に現在地を有する未熟児について、養育上必要があると認めるときは、医師、保健師、助産師又はその他の職員をして、その未熟児の保護者を訪問させ、必要な指導を行わせるものとする。

縫合部痛(ほうごうぶつう)

経膣分娩(自然分娩)の場合、多くの方が分娩を助ける処置として会陰切開がおこなわれ、縫合術を受けます。
また、会陰、膣壁、子宮頚管に裂傷が生じた場合には裂傷縫合術を受けます。
最近では、組織への刺激が少ない吸収性の糸で縫合するため抜糸も不必要となり痛みも軽減されています。
また、「傷の痛みはやむを得ない、しだいによくなるはず」などと思っている方が多いのですが、痛みが強い場合には次のようなことがあります。
①縫合部周囲の循環が障害されむくみが生じている。
②縫合部の糸が緊縛している。
③外陰部や膣部に血腫などが発生している。

膀胱炎(ぼうこうえん)

分娩後には、分娩時の子宮の圧迫によって膀胱筋の麻痺や出産によって子宮の圧迫が解除され膀胱充満感の消失な容量増大などにより尿閉がしばしば認められ、感染しやすい状態にあります。完全に排尿が行われないと、容易に細菌尿の状態となり、腎盂への逆行性感染の原因となります。
また、妊娠中はその約10%に膀胱炎や腎盂腎炎などの尿路感染症が認められ、分娩後にはさらに5%増加します。
膀胱炎を引き起こす細菌でもっとも多いものが大腸菌で、感染経路としては尿道から菌が侵入し、膀胱の炎症が起こります。
症状は、尿意頻数、排尿痛、残尿感、軽度の発熱で、一般的な膀胱炎症状と同じですが、産後ということで自覚症状の発現が遅れる傾向にあります。

母児同室(ぼじどうしつ)

出産後、赤ちゃんとお母さんが同じ部屋で過ごすシステムをいいます。
母児同室制の利点は、赤ちゃんといっしょに過ごすことで母親の児に対する情緒が発達する、泣いた時にすぐ抱っこしたり、オムツを替えたり、おっぱいを飲ませたりできるので、赤ちゃんの扱いに慣れてから退院でき、家に帰ってからスムーズに育児ができる、母乳栄養が確立しやすく、授乳率が増します。また、赤ちゃん同士による感染の防止となります。

母乳育児の10か条(ぼにゅういくじのじゅっかじょう)

ユニセフ(国連児童基金)とWHO(世界保健機関)は、1989年に「母乳育児の保護、促進、そして支援ー産科施設の特別な役割」と題する共同声明を発表し、世界の全ての産科施設に対して、「母乳育児を成功させるための10ヵ条」を守るよう呼び掛けました。
また1991年には、「10ヵ条」を完全に実施する産科施設を「赤ちゃんにやさしい病院」に認定する制度を設けました。この制度は、世界の全てのお母さんを助けて、赤ちゃんを母乳で育てられるようにすることによって、すべての赤ちゃんに、等しく最善の人生のスタートをというユニセフとWHOの願いを表しています。
実際に母乳育児をおこなうのはお母さんたちですので心にとめておいてください。

  1. 母乳育児についての基本方針を文書にし、関係するすべての保健医療スタッフに周知徹底しましょう。
  2. この方針を実践する為に必要な技能を、すべての関係する保健医療スタッフにトレーニングしましょう。
  3. 妊娠した女性すべてに母乳育児の利点とその方法に関する情報を提供しましょう。
  4. 産後30分以内に母乳育児が開始できるよう、母親を援助しましょう。
  5. 母親に母乳育児のやり方を教え、母と子が離れることが避けられない場合でも母乳分泌を維持できるような方法を教えましょう。
  6. 医学的に必要でない限り、新生児には母乳以外の栄養や水分を与えないようにしましょう。
  7. 母親と赤ちゃんが一緒にいられるように、終日、母子同室を実施しましょう。
  8. 赤ちゃんが欲しがるときに欲しがるだけの授乳を勧めましょう。
  9. 母乳で育てられている赤ちゃんに人工乳首やおしゃぶりを与えないようにしましょう。
  10. 母乳育児を支援するグループ作りを後援し、産科施設の退院時に母親に紹介しましょう。

母乳推進の5ヵ条(ぼにゅうすいしんのごかじょう)

  1. 分娩前からの乳管開通操作
  2. 生れて30分以内の初回授乳
  3. 1日8回以上の頻回授乳
  4. 生直後からの母子同室
  5. 母親へのエモーショナル・サホ゜ート確立 (母乳育児支援システムの確立)

母乳不足のサイン(ぼにゅうふそくのさいん)

  1. 授乳後すぐにほしがる。
  2. 20分以上吸綴し続ける。
  3. 機嫌が悪く、授乳後もぐずって寝付かない。
  4. 便の回数が少ない。
  5. 体重の増えが悪い
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