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助産師からママと赤ちゃんへ妊娠用語辞典・『に』:妊娠用語辞典

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妊娠を理解するための基礎知識として妊娠用語辞典『に』の項目。
妊婦健康診査、妊娠高血圧症候群、妊婦体操など妊娠期、妊婦健診で使われる専門用語、医学用語を中心に妊娠に関する用語『に』で始まる妊娠に関する専門用語、医学用語を検索。

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妊娠用語辞典・『に』

『に』で始まる専門用語、医学用語

尿検査(にょうけんさ)

妊婦健康診査において行われる検査の1つです。
尿検査では、尿糖と尿たんぱくの定性検査が診察ごとに行われます。
尿糖は妊娠中は腎臓の糖閾値が低下して尿糖が出現することがしばしばあるが(妊娠性糖尿)、分娩時には消失します。尿糖が連続して出現する場合は、空腹時の尿糖および血糖を測定します。場合によっては糖負荷試験が行われます。
尿たんぱくは、妊娠期でも健康であれば、たんぱくが尿中に検出されることはなく、妊娠高血圧症候群のスクリーニングとして健診ごとにおこなわれます。

尿路感染症(にょうろかんせんしょう)

尿路感染症は妊娠に合併しやすい感染症で、腎盂腎炎をきたすと母児に多大な影響を与えるために感染予防が重要です。
妊視では生理的変化によって尿のうっ帯が起こるため、そこに細菌が侵入し尿路感染症を来たしやすい。
高熱をともなう腎盂腎炎はプロスタグランディンの産生を誘導し、早産・低出生体重児、さらに妊娠高血圧症候群などのリスクを高めます。基本的には下部尿路からの上行性感染症によって発症しますが、妊婦では症状を伴わない感染、すなわち無症候性細菌尿の頻度が3~5%と非妊時の約1%に比べ有意に高い。

二卵性双胎(にらんせいそうたい)

二卵性双胎とは、同時に2つの卵細胞が排卵され、それぞれが別々に受精、着床、発育したものをいい、性別、血液型などは異なることがあります。
二卵性双胎は、必ず二絨毛膜二羊膜となります。

妊娠(にんしん)

卵子と精子が結合してできた受精卵を子宮内膜に着床させ、体内に保存している状態を妊娠といいます。
日本産婦人科学会では「妊娠とは受精卵の着床に始まり、胎芽または胎児および付属物の排出をもって終了するまでの状態」と定義しています。
妊娠が成立するためには、排卵、射精、精子の進入、受精、受精卵の発育、受精卵の子宮内への移動、分泌期内膜の形成、着床の9つのステップが必要となります。

妊娠悪阻(にんしんおそ)

妊娠初期に悪心、吐き気、おう吐、食欲不振などの消化器症状をみることをつわり(妊娠おう吐)といい、これらの症状が悪化して栄養障害や代謝異常、臓器障害などを生じて、全身状態が著しく障害される場合を妊娠悪阻といいます。
入院治療を必要とするものは、全妊婦の1~2%である。

妊娠期間(にんしんきかん)

WHOでは「妊娠期間は最終正常月経第1日より起算し、満の日数または週数で表す」と定義されています。
統計学的に妊娠期間は280日±15日で、分娩予定日は満280日、40週0日とする。
妊娠期間を2分する場合、妊娠第5か月末までを妊娠前半期、第6か月以降を妊娠後半期とよびます。また、妊娠期間を3分する場合、妊娠第4か月までを妊娠初期、妊娠5~7か月を妊娠中期、妊娠第8か月以降を妊娠後期とよびます。

妊娠検査薬(にんしんけんさやく)

さまざまなタイプの妊娠検査薬(検査キット)が市販されていますが、これらすべて尿中のhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)を検出するためのものです。
検査方法のほとんどは検査キットに尿を数滴落として判定します。
hCGがある一定の濃度以上であれば、検出線が現れて、妊娠反応が陽性となります。
このhCGというホルモンは受精卵が着床し、はじめて血液中に分泌されるもので、尿中への分泌は、受精後10日前後ではじまり、一般的な妊娠検査キットでは受精後14日目以降に検出ます。
したがって排卵日が正確にわかっている場合では、月経開始の予定日(排卵から14日目)から1~2日遅れた時点でも妊娠反応が陽性となります。
ただし、妊娠検査薬では妊娠が正常に経過しているかどうかはわかりませんから早めに病院で調べてもらいましょう。

妊娠高血圧症候群(にんしんこうけつあつしょうくぐん)

2005年に妊娠中毒症から妊娠高血圧症候群へ名称が変更され、定義が改定されました。
妊娠高血圧症候群とは、妊娠20週以降、分娩後12週までに高血圧がみられる場合、または高血圧にたんぱく尿を伴う場合のいずれかで、かつこれらの症候が偶発合併症によらないものと定義されています。
胎盤形成不全とその他の要因で基で血管障害が起こり、高血圧や蛋白尿、さらに母体の様々な臓器の障害や胎児機能不全が発生する全身性の症候群で、全妊娠中3~5%に発症し、母体死亡、周産期死亡の主な原因となっています。

妊娠性肝斑(にんしせいかんぱん)

顔面における妊娠性の色素沈着で、多くは左右対称性に額、頬、鼻柱、上口唇など多発します。小斑として無数に、または斑状文状に広く現れます。

妊娠性皮膚掻痒症(にんしせいひふそうようしょう)

肝臓のビリルビンや胆汁酸の排出能が低下し全身の掻痒感を引き起こします。
大きく分けて、限局性(腹部などの限局)のものと全身性のものがあり妊娠後期から、身体全体、とくに腹部を中心に痒み(掻痒感)を感じることがあります。皮膚が乾燥し、潤いが少なくなっているために生じるので、潤いを与える必要があります。

妊娠性帯下(にんしんせいたいげ)

妊娠中の膣壁血管、リンパ管のかなりの増加と性器の充血、そしてその結果として起こる組織からの漏出によって膣分泌物は増加します。
また、子宮頚管の分泌作用も強まり膣分泌物はさらに増加します。

妊娠腺(にんしんせん)

妊娠腺は皮下脂肪が増えるのに皮膚の伸びが追いつかず、皮下組織が引き裂かれてできる線のことで妊娠後期に下腹部、乳房、臀部やふとももなどに現れる赤紫色の線のこと。
妊娠腺は個人差があり、でない方もいればかゆみを伴う方もいます。
分娩により白色となりこれを旧妊娠腺といいます。
胎児の成長や脂肪組織の増加により皮膚が急激に伸展され、表皮の下の結合織繊維の断裂が起こる。
妊娠腺はいったん出ると消えることはないので、妊娠中の体重管理をおこない、妊娠予防クリームなどで予防に心がけてください。

妊娠糖尿病(にんしんとうにょうびょう)

妊娠糖尿病とは、妊娠時に定期健診で行う尿糖検査で(+)以上を認め、腎の耐糖能が低することにより起こる妊娠性腎性糖尿をいいます。
妊娠糖尿病は分娩後は正常化します。

妊娠の徴候(にんしんのちょうこう)

妊娠の兆候には、妊婦自身が知覚する自覚徴候と医師や助産師によって確認される他覚徴候があります。
自覚徴候のは、月経の停止、つわり、基礎体温の上昇(20日以上高温相が持続)、頻尿、倦怠感、疲労感、眠気、乳房の緊満感など。
他覚徴候としては、妊娠反応の陽性、超音波検査で胎嚢、胎芽、胎児の確認、胎児心音の聴取、内診により子宮の変化など。

妊娠貧血(にんしんしんひんけつ)

貧血とは赤血球とヘモグロビン濃度(Hb)が低下した状態をいいます。
妊婦にみられる貧血は妊婦貧血と総称されるが、そのうち妊娠に起因するものを妊娠性貧血といい、Hb値11g/dl未満、またはヘマトクリッと(Ht)値33%未満をいいます。
妊娠すると、循環血液量は増加するのですが、血液中の血球量よりも血漿量の増加がより多くなるため、相対的に血液は希釈状態となり、それに起因し貧血所見をしめします。

妊婦健康診査(にんぷけんこうしんさ)

妊婦の健康診査は母子保健法第13条により規定され、医師または助産師によっておこなわれます。
妊婦および胎児の健康状態を把握し、母体の健康維持増進や胎児の成長を促し、異常の早期発見、健康状態に応じた医学的管理をおこないます。
定期健康診査の目安は、妊娠23週までは4週間に1回、妊娠24週~35週までは2週間に1回、妊娠36週以降分娩までは1週間に1回であるが、何らかの異常が認められた場合は医師または助産師の指示に従って受診する必要があります。
定期健康診査では、問診、視診、触診、聴診、計測、内診、検査などが行われます。

妊婦体操(にんぷたいそう)

妊娠期間を快適に過ごし、スムーズな出産を促すためのエクササイズ。
妊娠期間中、軽い運動や体操によって体力を付けることが、スムーズな出産を行うために効果的なことはよく知られていますが、さらに妊娠中の軽い運動は、体重の増加や腰痛・肩こりなどを予防し、妊娠中のストレスを解消という効果も期待できます。
妊娠経過に問題がなければ、妊娠16週ころより開始し、分娩直前まで日常生活動作に取り入れながら毎日行います。

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