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助産師からママと赤ちゃんへ慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)合併妊娠 | 妊娠と合併症

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妊娠を理解するための基礎知識として慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)合併妊娠について解説。
慢性腎炎とは腎臓の中の糸球体に炎症を生じる疾患の総称で、慢性糸球体腎炎で問題となるものは妊娠前の腎機能障害が中等度以上や高血圧を認めるものです。

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慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)合併妊娠

腎臓は血液の中の老廃物を除去し、尿を生成する器官で糸球体は血液を濾過する器官です。慢性腎炎とは慢性糸球体腎炎ともいい、腎臓の中の糸球体に炎症を生じる疾患の総称です。慢性糸球体腎炎で問題となるものは妊娠前の腎機能障害が中等度以上や高血圧を認めるものです。

慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)とは

慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)は、むくみ、血尿、たんぱく尿、高血圧などの症状が1年以上持続し、腎臓機能が低下している状態のことをいい、腎臓病の中でも最も多いものひとつです。
慢性糸球体腎炎にはIgA腎症、膜性腎症、膜性増殖性糸球体腎炎、急速進行型糸球体腎炎など様々な腎炎があります
慢性腎炎の診断には、①血尿、蛋白尿、②糸球体ろ過率(GFR)の低下、③腎生検などが用いられます。

慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)を合併した妊婦の管理

一般的にはクレアチニンクリアランスが70ml/分以下の腎機能低下の場合は妊娠・出産はすすめられないとされています。

妊娠前のクレアチニン値1.4mg/dl未満

腎機能障害は軽度で正常妊娠、分娩が可能で妊娠に伴って腎炎が悪化する危険性は少ないとされます。

妊娠前のクレアチニン値1.4mg/dl以上

50%が流産・早産となる可能性があり、低出生体重児の出生頻度も約40%と高率となります。また、妊娠高血圧症候群の合併や腎炎の悪化(30~50%)が起こる可能性があるとされ、厳重な母児管理が必要とされます。

尿蛋白2g/日以上・高血圧(拡長期血圧95mmHg以上)がある場合

腎疾患が活動性であることが多いので注意を要します。

妊娠中に緩徐に進行する腎機能障害がある場合

妊娠の中断によっても早急に改善されないとされており、このような妊婦では血清クレアチニン値の上昇のみで妊娠を中断する理由にはなりません。

胎児発育や胎児well-beingの評価

胎児発育や胎児well-beingの評価を定期的に行われます。

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