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尿沈渣の判断基準値と異常

尿沈渣検査の判断基準値

・赤血球…4以下/HPF
・白血球…4以下/HPF
・上皮細胞…扁平上皮細胞をのぞく全て(移行上皮、尿細管上皮、円柱上皮)
・上皮細胞(異常)…すべて(卵円系脂肪体、多核巨細胞、封入体細胞)
・大食細胞…1個以下/HPF
・円柱細胞…<1個/HPFの硝子円柱をのぞく全て
・結晶成分…病的結晶(シスチン、チロシン、ロイシン、ビリルビン、コレステロール、DHA結晶)。正常結晶(尿酸結晶)で≧2+の時
・細菌…4/視野以下(新鮮尿)
・真菌…すべて
・原虫 …すべて
・寄生虫…すべて
*尿沈渣では、顕微鏡で調べた沈殿物の数をHPFとあらわすことがあります。
HPFとは、「顕微鏡で400倍に拡大した1視野」を示す単位のことで、具体的には『赤血球:2個/HPF』『白血球:4個/ HPF』といった風に表記されます。

尿沈渣の検査結果が異常値の場合に考えられる疾患

赤血球

・出現する赤血球の形態によって出血部位の予測が可能です。
・均一赤血球:尿路・生殖器出血を伴う疾患(膀胱炎、前立腺炎、尿路結石、膀胱癌)
・変形赤血球:腎性出血を伴う疾患(糸球体腎炎、IgA腎症、腎盂腎炎)

白血球

白血球の増加は、腎・尿路系の炎症性疾患の診断に有用です。
・好中球:腎尿路系疾患全般 急性炎症 尿中は好中球が95%
・好酸球:アレルギー性膀胱炎、間質性腎炎、尿路変更術後、尿路結石
・リンパ球:慢性炎症、腎移植後拒絶反応時腎尿路系結核
・単球:慢性炎症、薬物性腎障害による腎炎
・異型細胞:悪性リンパ腫、白血病

円柱細胞

正常尿ではほとんど観察されません。種類・性状の観察によって尿細管の崩壊過程と尿停滞の程度を知ることができ、円柱の数は病変の広がりを示します。
・ガラス円柱:蛋白尿、健常人でも運動後に出現
・顆粒円柱:慢性腎炎、ネフローゼ
・赤血球円柱:急性腎炎、腎出血
・白血球円柱:腎盂腎炎
・上皮円柱:尿細管病変
・ロウ様円柱:腎炎、ネフローゼ
・脂肪円柱:ネフローゼ、ループス腎炎、糖尿病性腎炎など

上移行上皮細胞

・腎盂、尿管、膀胱、尿道口までの内腔を構成する細胞です。構成する部位に炎症性の疾患がある場合に尿中に出現します。
 疑われる疾患:結石、炎症性疾患、腫瘍

結晶成分

体温から室温に冷却されることで、尿中に結晶が析出しやすくなるため、結晶の存在が、そのまま結石の存在を意味するものではありません。pHや投与薬剤によって特徴的な結晶が認められ、食事によっても変動します。
・常在成分の結晶化したもの(リン酸塩・シュウ酸塩・尿酸塩・炭酸塩・酸化ナトリウム)
・常在成分でないもの(薬剤結晶)、病的成分(シスチン・チロジン・ロイシン・ビリルビン)・病的意義不明のもの(コレステロール)

尿細管上皮細胞

尿沈渣中に尿細管上皮細胞が出現するという事は、急性・慢性を問わず尿細管に何らかの障害が起こり、障害された尿細管上皮が尿細管基底膜から剥離・脱落し尿中に出現したことを意味しています。

移行上皮細胞

移行上皮細胞は自然尿においてはごく少数しか認められません。したがいまして、移行上皮細胞を散在状・集塊状に認める場合は、腎杯・腎盂から尿管、膀胱、内尿道口までの炎症性疾患、結石、腫瘍、カテーテル挿入による機械的損傷などが考えられます。

扁平上皮細胞

扁平上皮細胞は膣トリコモナスや細菌などの感染による尿道炎や尿道結石症、カテーテル挿入による尿道の機械的損傷後および前立腺癌のエストロゲン治療中や放射線治療中になどに多数出現します。
扁平上皮細胞はエストロゲンの作用により増殖するため女性に多く認められます。また、女性の場合は外陰部・膣部由来の扁平上皮細胞が混入しやすく、採尿にあたっては注意が必要です。

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