妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
スポンサーリンク

赤ちゃんの鼻水

赤ちゃんの鼻は、短く、高さもなく、鼻の穴が小さく、鼻腔が細く、粘膜が敏感なため、ちょっとした空気の乾燥、気温の変化などの刺激で鼻の粘膜が腫れ易く、また分泌物・鼻水も出易く、すぐ鼻づまりを起こしやすいといえます。
また、耳と鼻、のどをつなぐ耳管が未発達のため、細菌やウイルスによる感染を起こしやすくなっています。
さらに、赤ちゃんは2~3時間ごとにおっぱいやミルクを飲むため、ゲップのときに鼻腔の方におっぱいやミルクが流れ込むことがあります。
赤ちゃんにはこのような特徴があるにもかかわらず、鼻水や鼻づまりを起こしても自分自身で取り除くことができません。

赤ちゃんの鼻水が増える原因

元気な赤ちゃんでも、鼻水は鼻の粘膜から分泌されており、鼻水は1日何リットルという量が作られます。特に汚い空気や冷たい空気が入ると、鼻水の分泌量は多くなります。鼻水には加湿の役割と同時に異物を外に出す役割があり、かぜウイルスが入ると鼻水が出ます。
鼻の粘膜がかぜで炎症を起こすと、粘膜の下にある毛細血管は拡張して赤くはれ、鼻詰まりも起こります。
異物はウイルスの他に、アレルギーの原因であるほこりや花粉もあります。鼻腔でアレルギー反応が起こると、鼻水、鼻詰まり、くしゃみが出ますが、かぜの症状と違い、鼻の粘膜は赤っぽいというより白っぽくなるのが特徴です。鼻水には、透明で水性のものや、黄色いうみのようなものもあり、うみのような鼻水を顕微鏡で見ると好中球という種類の白血球が多く見られます。

赤ちゃんの鼻水が出る病気

赤ちゃんに鼻水がみられた場合、まずは風邪が考えられます。
しかし、風邪のほかにさまざまな原因で鼻水が出ることがあります。

  1. 風邪症候群…風邪のウイルスが鼻に侵入すると最初はさらさらとした透明な鼻水が出て、数日すると粘り気のある鼻水にかわり、1週間程度で治るのが一般的です。鼻水、鼻づまりの他、発熱や頭痛、頭重感などがあらわれます。
  2. アレルギー性鼻炎…アレルギーの原因になるものが体内に侵入してアレルギー物質を作り、鼻の粘膜を刺激して鼻水、鼻づまり、くしゃみなどの症状を引き起こします。アレルギー物質には、花粉、ハウスダスト、動物の毛などさまざまです。
  3. 血管運動性鼻炎…朝晩の気温差やストレスなどの刺激にも過敏に鼻の粘膜が反応して、鼻づまり、鼻水、くしゃみがみられることがあります。原因は不明なため、本態性鼻炎ともいわれます。
  4. 急性副鼻腔炎…風邪をひいたときなどの粘膜の炎症が、副鼻腔と呼ばれる鼻の周囲にある空洞に広がって起こります。始めはサラサラとした鼻水が出て、その後黄色くて粘り気のある鼻水に変化します。発熱や頭痛をともない、炎症の広がり方によっては、目と目の間や、目の奥、ひたいや歯などに痛みがあらわれます。
  5. 慢性副鼻腔炎(蓄膿症)…鼻腔の左右にある副鼻腔に鼻腔の炎症が波及し、鼻汁が副鼻腔に溜まる病気で急性と慢性があり、急性副鼻腔炎が慢性化したもので、アレルギー性鼻炎が関係し、慢性的に繰り返すことで起こります。

早めに受診した方がよい赤ちゃんの鼻水

透明でさらっとした鼻水で、機嫌がよく、おっぱいやミルクをよく飲むようであれば心配がありませんが、以下のような症状がある場合には早めに受診する必要があります。

  • 熱た高い場合。
  • 咳がひどく、苦しいそうなとき。
  • 鼻水が黄色や緑色を帯びているとき。
  • 鼻が詰まって十分に眠れていないとき。
  • 鼻がつまって、おっぱいやミルクが飲みづらい様子がみられるとき。
  • 目やにや目の充血がるとき。
スポンサーリンク