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赤ちゃんの発疹

赤ちゃんの皮膚は薄くデリケートです。
大人と同じ数の汗腺ある、皮膚の酸性度が低く自浄作用が低い、皮脂の量が多い、角質層がとても薄く、ちょっとした刺激で角質層がはがれてしまい水分が奪われ乾燥しやすく、刺激に対してとても敏感になり、少しの刺激でも傷つきやすいなどの特徴があり、慢性、局所性発疹症は皮膚科的疾患が多といえます。

赤ちゃんの発疹の分類

発疹には、一時的に発生する原発疹と他の発疹から時間経過とともに続発して生じる続発疹、特定の皮膚病変の名称の3つに分類されます。

赤ちゃんの原発疹の発疹

原発疹の発疹には以下のようなものがあります。

  • 紅斑…限局性の赤い平らな斑で、真皮浅層の炎症性血管拡張に基づくもの。
  • 白斑…ある範囲の皮膚が白くなる斑。
  • 色素斑…通常の皮膚色とは異なる色の変化を伴う斑。
  • 紫斑…皮膚の真皮内あるいは皮下脂肪織内への出血による皮膚症状。
  • 膨疹…痒みを伴う一過性な経過をたどる皮膚の限局性浮腫。
  • 丘疹…皮膚の成分の増加、増殖により表面から盛り上がった限局性の病変で5㎜以下のもの。
  • 結節…盛り上がりが3㎝未満で丘疹よりも大きなもの。3㎝以上は腫瘤。
  • 水泡…角層下、表皮内、表皮下などに空隙が生じ、そこに液体の貯留したもの。
  • 膿疱…水疱の内容物が好中球を主にした白血球で満たされた状態で黄色から黄白色調を呈す。

赤ちゃんの続発疹の発疹

続発疹の発疹には以下のようなものがあります。

  • びらん…表皮に限局した組織欠損、表面に発赤を伴い湿潤した病変。瘢痕を残さないもの。
  • 潰瘍…外傷などにより表皮の欠損した状態。
  • 潰瘍…びらんより深く、真皮または皮下組織まで達する組織欠損した状態。
  • 萎縮…皮膚を構成する成分が量的に減少する状態。
  • 鱗屑…角層が正常より厚くなり、脱落しようとしてまだ皮膚の上にのっている状態。
  • 痂皮…漿液、膿、壊死塊などが固まったもので、びらん、潰瘍などを覆うもの。
  • 瘢痕…潰瘍、膿瘍、創傷治癒後、皮膚組織を修復した結合織性肉芽腫と薄い表皮で形成局面。
  • 亀裂…表皮深層から真皮に達する細く深い綿状の切れ目。

赤ちゃんにみられる発疹の原因

赤ちゃんにあらわれる発疹の代表的な原因としてさまざまなものがあります。

紅斑

  • 類円形紅斑…感染症、食物アレルギー、薬疹など。
  • 標的様紅斑…マイコプラズマ、単純性疱疹、薬疹など。
  • 環状紅斑…膠原病など。
  • 毛細血管拡張…単純性血管腫など。

紫斑

紫斑には、打撲、ITP、白血病、DIC、血管炎などがあります。

色素斑

色素斑には、黒子、カフェオーレ斑、蒙古斑、大田母斑などがあります。

丘疹

丘疹には、伝染性膿痂疹、水痘、帯状疱疹、単純疱疹、手足口病、接触性皮膚炎、熱傷などがあります。

赤ちゃんの発疹と発熱の関係吐

赤ちゃんの発疹と発熱の関係があるものが多くあります。

発熱がない発疹

発熱がない発疹が出現する病気には、接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、水痘、蕁麻疹、あせも、オムツかぶれ、口唇ヘルペス、カンジダ性皮膚炎、薬疹、紫斑病などがあります。

発熱と同時に発疹が出現

発熱と同時に発疹が出現する病気には、風疹、溶蓮菌感染症、伝染性紅斑、手足口病などがあります。

発熱の後に発疹が出現

発熱の後に発疹が出現する病気には、麻疹、突発性発疹、マイコプラズマ肺炎、川崎病などがあります。

赤ちゃんの発疹の観察のポイント

赤ちゃんにはさまざまな原因で発疹が出ます。受診すると発疹の状況を尋ねられます。
発疹の状態を伝えることで、鑑別診断の役立ちます。

  • 発疹の出現時期はいつから。
  • 発疹はどこから出はじめたか。
  • 発疹の広がり方は。
  • 発疹のの色、数、大きさ、分布、痒みの有無は。
  • 発熱やおう吐などの全身症状の有無
  • 薬の服用の有無。
  • 予防接種の有無。
  • 動物との接触の有無。
  • 旅行歴の有無。
  • 家庭や保育園などで流行している病気の有無。
  • アレルギーの有無。
  • 初めて食べた食材有無。

赤ちゃんの発疹の観察のポイント

以下の症状があった場合には一刻も早く受診しましょう。

  • ぐったりして元気がない。
  • 息苦しさや呼吸困難がある場合。
  • 下痢、咳など全身症状がみられる場合。
  • 口の中にも発疹がみられる場合。
  • 水疱がある場合。
  • 発疹が急速に広がる場合。急に泣きおさまったり、激しく泣くことを繰り返す
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