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助産師からママと赤ちゃんへ胎盤用手剥離 | 分娩を助ける医療処置

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母子の命を守るために人為的手段が必要な場合があります。分娩を助ける医療処置として分娩を助ける胎盤用手剥離について。
分娩を助ける医療処置である胎盤用手剥離の目的、適応、方法などについて。

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胎盤用手剥離

何らかの原因によって、分娩第3期が長時間遅延した場合、手で胎盤を取り出そうとする試みる胎盤娩出法を胎盤用手剥離といいます。

胎盤用手剥離の適応

胎児娩出後約30分間経過しても胎盤から自然娩出しない場合や胎盤娩出法が無効だった場合、または胎児娩出後に出血量が多いため胎盤の緊急娩出が必要な場合におこなわれます。
胎盤剥離徴候が認められない場合に考慮すべき病態には癒着胎盤と付着胎盤があります。

癒着胎盤とは

癒着胎盤とは脱落膜の欠損を伴い、胎盤用手剥離不可能もしくは剥離できたとしても大量出血を起こすことがあります。

付着着胎盤とは

付着胎盤とは、胎盤剥離遅延はあるものの脱落膜の欠損はなく、胎盤用手剥離可能であり真の癒着ではありません。

癒着胎盤と付着着胎盤の鑑別

癒着胎盤か付着胎盤かの鑑別は、経膣分娩でも、前置胎盤での帝王切開でも、胎盤用手剥離を試みなければわからないことも多く、臨床症状での鑑別は非常に困難です。

胎盤用手剥離の方法

胎盤用手剥離は以下のような方法で行われます。

  1. 基本的には静脈麻酔によりおこなわれます。
  2. 医師が片手で腹壁から子宮壁を保持します。
  3. もう片方の手で臍帯をたどりながら子宮内に挿入し、胎盤の確認を行います。
  4. 胎盤辺縁の剥離しかかっている部分と子宮壁の間に子宮内に挿入した手を挿入して胎盤を剥離します。
  5. 剥離後、胎盤が娩出したあとには子宮底のマッサージ、子宮収縮薬、抗菌薬などの投与がおこなわれます。
  6. 悪露交換時に異常出血の観察がおこなわれます。
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