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予防接種・三種混合(DPT)

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◆予防する病気


【ジフテリア(D)】
急性の感染性疾患で、ジフテリア菌の飛まつ感染で起こります。
潜伏期は1〜4日。
症状は、発熱・咽頭痛・嚥下痛などで始まり、鼻ジフテリアでは血液を帯びた鼻汁、鼻の穴や上唇のただれがみられます。扁桃・咽頭ジフテリアでは扁桃・咽頭周辺に白〜灰白色の偽膜が形成され、悪化すると、呼吸困難をひきおこします。さらに気管支までひろがると気道閉塞をきたし死に至ることがあります。
合併症としては心筋炎がもっとも予後不良で、この間は突然死に対する厳重な警戒が必要です。
末梢神経炎による神経麻痺は合併症の頻度として高いのですが予後は比較的良好です。
現在、予防接種が広く普及しているため、多くの地域ではまれな病気なのですが、最近ではロシアで流行があり再び流行する可能性が懸念されています。

【百日咳(P)】
百日せき菌の飛まつ感染でおこります。
潜伏期は、7〜10日
症状は、普通の風邪症状で始まり、しだに咳の回数が増えて程度も激しくなっていきます。
さらに、特徴ある短い咳が連続的に起こり、続いて、息を吸う時に笛の音のようなヒューという音(レプリーゼ)聞かれるようになります。ときに咳き込みおう吐することがあります。
発熱はみられませんが、息を詰めて咳をするため、顔面の静脈圧が上昇し、顔面浮腫、点状出血、眼球結膜出血、鼻出血などが見られることがあります。
乳児期早期では特徴的な咳がなく、単に息を止めているような無呼吸発作からチアノーゼ、けいれん、呼吸停止と進展することがあります。また、機序は不明でなおですが脳症の合併することもあります。
激しい発作が次第に減衰し、約2〜3ヶ月で回復する。
1970年代後半に予防接種率が低下した際、百日せき患者が多数出て、死者を出しました。このようなことを繰り返さないためにもぜひ予防接種を受けましょう。
*百日咳に関しては、子どもの病気・百日咳をご参照ください。

【破傷風(T)】
破傷風は、破傷風菌が産生する毒素のひとつである神経毒素(破傷風毒 素)により強直性痙攣をひき起こす感染症です。
破傷風菌は芽胞の形で土壌中に広く常在し、 創傷部位から体内に侵入し、感染部位で発芽・増殖して破傷風毒素を産生します。
潜伏期は、3〜21日。
症状は、口が開かなくなったり、嚥下障害、発語障害、発熱、四肢のこわばり、破傷風顔貌(痙笑)が認められます。
けいれんを起こしたり、死亡することもあります。
患者数は1999年には65人、2000 年には92人と増加傾向を示しており、致命率が高い感染症ですから予防接種を受けましょう。

◆予防接種を受ける時期
T期として初回接種3回(3〜8週間までの間隔をあけて)、追加接種は1回(初回接種3回終了後おおむね1年を経過した時期)行います。
また、U期として11歳時にDT(ジフテリア・破傷風)二種混合ワクチンで接種を1回行います。
回数が多いので、接種もれに注意しましょう。
不活化ワクチンは免疫ができにくいので複数回の接種が必要となります。確実に免疫をつくるには、決められたとおりに接種を受けることが大切ですが、万一間隔があいてしまった場合には、市町村やとかかりつけの医師にご相談ください。
詳しくは、各保健センターや予防接種施行医療機関にお尋ねください。

◆接種方法と注意
三種混合ワクチンとは、ジフテリア (Diphteria)、百日咳 (Pertusis)、破傷風 (Tetanus)の三種類を混合した不活化ワクチンを注射します。
予防接種前に、百日咳に罹ったことがる場合は、二種混合ワクチンを接種します。

【ワクチンの副反応】
日本のワクチンは副反応の少ない安全なワクチンになっています。
現在の副反応は、注射部位の発赤・はれ、しこりなどの局所反応があります。
しこりはすこしずつ小さくなりますが、数ヶ月残ることがあります。特に過敏な子で肘をこえて上腕全体がはれた例が少数ありますが、これも湿布などで軽快しています。
通常高熱は出ませんが、接種後24時間以内に37.5℃以上になった子が1.4%あります。

*より安心して予防接種を受けるためには、かかりつけの小児科医、県内保健所、市町村予防接種担当窓口で詳しい説明を受けてください。
*予防接種の施行方法がめまぐるしく改正されています。麻疹・風疹の定期予防接種に限らず、予防接種全般についても分からないことは、各保健センターや予防接種施行医療機関で情報を得るようにしてください。