妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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B型肝炎ワクチン

B型肝炎は、B型肝炎ウイルスの感染によって起こる病気です。
B型肝炎ウイルスは、血液や体液を介して感染します。
B型急性肝炎は、母子感染が最も多く、その他に性行為、医療従事者の針さし事故などが原因となります。
B型肝炎ウイルスに感染した母親の出産時、母親の血液が赤ちゃんの体内に入ることにより感染します。
わが国では1986年にB型肝炎の母親から生まれた赤ちゃんに対して生後2日以内に抗HBs人免疫グロブリンを投与し、その後B型肝炎ワクチンを接種する母子感染防止策が効果をあげています。

B型肝炎ワクチンの種類

B型肝炎ワクチンは、不活化ワクチンで接種方法は注射です。

B型肝炎ワクチンの接種時期・回数

母親がキャリアかどうか接種スケジュールは異なります。

母親がキャリアである場合

妊婦健診でB型肝炎のキャリアであることがわかった場合には、

  1. 初回:出生時のHBγグロブリンとB型肝炎ワクチンは同時接種しています。
  2. 2回目:1か月健診時にB型肝炎ワクチンを接種。
  3. 3回目:生後6か月時にB型肝炎ワクチンを接種。
  4. 生後9か月時、2歳時、3歳時に HBs抗原、HBs抗体検査をします。
  5. 結核の既往のある者。

母親がキャリアでない場合

日本でも平成28年(2016年)10月1日から定期接種となりました。

  1. 初回:生後2か月。
  2. 2回目:初回からの4週後に2回目を接種。
  3. 3回目:初回からの20~24週後に3回目を接種。

1才を過ぎてからの分は定期接種の対象にはなりません。

B型肝炎ワクチン接種の推奨

海外の多くの国が小児期の定期接種となっています。平成28年(2016年)4月1日以前に生まれた子どもにも接種が推奨されています。

B型肝炎ワクチンの副反応

B型肝炎ワクチンの副反応には、接種部位の痛み、腫れ、しこり、発赤、かゆみ、熱感などがあります。
そ。

A型肝炎ワクチン接種を受けることができない場合

  1. 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者。
  2. 本剤の成分によってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな者。
  3. 過去にB型肝炎ワクチンの接種を受けて、アナフィラキシーを起こしたことがある者。
  4. 医薬品投与を受けてアナフィラキシーを起こしたことがある者。
  5. 免疫機能に異常のある疾患を有する者及び免疫抑制をきたす治療を受けている者。
  6. 結核の既往のある者

A型肝炎ワクチン接種を受けるにあたって医師の相談が必要な場合

  • 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患を有する者。
  • 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた者及び全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある者。
  • 過去にけいれんの既往がある者。
  • 過去に免疫不全の診断がなされている者及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる者。
  • 本剤の成分に対してアレルギーを呈する恐れのある者。

A型肝炎ワクチン接種後の注意

  • ワクチンの接種を受けた後30分間は、病院にいるなどして様子を観察し、お医者さんとすぐに連絡を取れるようにしておきましょう。
  • ワクチン接種後24時間は、副反応の出現に注意しましょう。
  • 接種当日の入浴は差し支えありませんが、注射した部位をこすることはやめましょう。
  • 接種当日は接種部位を清潔に保ち、いつも通りの生活をしましょう。ただし、はげしい運動や大量の飲酒は避けましょう。
  • 万一、高熱やけいれんなどの異常な症状が出た場合は、速やかにお医者さんの診察を受けてください。
  • 接種後2か月間は妊娠しないように注意してください。

ワクチン接種のお願いとご注意

より安心して予防接種を受けるためには、かかりつけの小児科医、県内保健所、市町村予防接種担当窓口で詳しい説明を受けてください。
予防接種の施行方法がめまぐるしく改正されています。各保健センターや予防接種施行医療機関で情報を得るようにしてください。

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