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日本脳炎ワクチン

日本脳炎は、主にコガタアカイエカによって媒介され、日本脳炎ウイルスによっておこるウイルス感染症でヒトに重篤な急性脳炎をおこします。
発病率は、100~1000人に1人程度ですが、いったん脳炎症状を起こすと致死率は20~40%前後と高く、回復しても半数程度の方は重度の後遺症が残ります。

日本脳炎ワクチンの種類

日本脳炎ワクチンは、不活化ワクチンで接種方法は注射です。

日本脳炎ワクチンの接種時期・回数

日本脳炎ワクチンは、確実に免疫をつけるために標準的に4回接種します。

  1. 1期・初回:3歳時に6日以上(標準的には6〜28日)の間隔をおいて2回
  2. 1期2回目:初回接種から6カ月以上間隔を開けて(標準的には約1年後に)1回
  3. 2期:9歳以上13歳未満(標準的には9歳)で1回

日本脳炎ワクチン接種の特例処置

2005年〜2009年に積極的勧奨の差し控えにより接種を受ける機会を逸した方(1995年4月2日〜2007年4月1日までに生まれ、4歳以上20歳未満の方)に対しては、特例対象者とされています。

  1. 1期で1回も受けていない人→1期分として3回、2期として1回、合計4回接種できます。
  2. 1期で1回受けた人→1期分として2回、2期として1回、合計3回接種できます。
  3. 1期で2回受けた人→1期分として1回、2期として1回、合計2回接種できます。

日本脳炎ワクチン接種の推奨

東南アジアなど流行地などに行く場合などは、生後6か月から受けられます。

日本脳炎ワクチンの副反応

まれに接種後直後から翌日に、発疹、じんましん、かゆみ等の過敏症がみられることがあります。
全身症状としては、発熱、寒気、頭痛、倦怠感、吐き気などがみられ、接種部位の局所症状としては、発赤、腫れ、痛みなどが認められることがありますが通常は2~3日中に消失します。

日本脳炎ワクチン接種を受けることができない場合

  1. 明らかな発熱がある場合。
  2. 重篤な急性疾患にかかっている場合。
  3. 本剤の成分又は破傷風トキソイドによってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな者。
  4. 前記に掲げる者のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある者。

日本脳炎ワクチン接種を受けるにあたって医師の相談が必要な場合

以下のような場合は日本脳炎ワクチン接種前に医師の相談を受けましょう。

  • 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患を有する者。
  • 発育が遅く、お医者さんや保健師さんの指導を継続して受けている人。
  • 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた者及び全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある者。
  • 過去にけいれんの既往がある者。
  • 過去に免疫不全の診断がなされている者及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる者。
  • 本剤の成分又は破傷風トキソイドに対して、アレルギーを呈する恐れのある者。
  • 家族、遊び友達、クラスメートのあいだに麻しん(はしか)、風しん、おたふくかぜ、水痘などの病気が流行しているときで、まだその病気にかかったことがない人。

日本脳炎ワクチン接種後の注意

日本脳炎ワクチン接種後には以下のような点に注意しましょう。

  • 接種を受けた後に、急な副反応が起こることがありますので接種後30分間はその場で様子をみるようにしましょう。
  • 接種後 24時間は、副反応の出現に注意しましょう。
  • 接種部位は清潔に保ちましょう。
  • 接種当日は激しい運動はさましょう。
  • 違う種類のワクチンを接種する場合には、かかりつけ医に相談しましょう。

ワクチン接種のお願いとご注意

より安心して予防接種を受けるためには、かかりつけの小児科医、県内保健所、市町村予防接種担当窓口で詳しい説明を受けてください。
予防接種の施行方法がめまぐるしく改正されています。各保健センターや予防接種施行医療機関で情報を得るようにしてください。

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