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不活化ポリオワクチン

ポリオワクチンは、ポリオ(急性灰白髄炎)を予防するための予防接種です。
ポリオ(急性灰白髄炎)とは、ポリオウイルスの中枢神経感染により生じる四肢の急性弛緩麻痺を典型的な症状とする病気で、かつては小児麻痺ともよばれていました。
ポリオウイルスが感染しても90~95%は無症状で経過し、4~8%は風邪のような症状にとどまります。
しかし、感染した人の中で約1000人~2000人に1人の割合で手足の麻痺を起こします。一部の人にはその麻痺が永久に残ります。麻痺症状が進行し、呼吸困難により死亡することもあります。

不活化ポリオワクチンの種類

不活化ポリオワクチンは、ポリオウイルスを不活化し、免疫をつくるのに必要な成分を取り出して病原性を無くしてつくったもので接種方法は注射です。

不活化ポリオワクチンの接種時期・回数

  1. 初回:生後3か月から12か月に3回(20日以上、標準的には20日からから56日までの間隔をおく)
  2. 追加:初回接種から12か月から18か月後(最低6か月後)に1回

※この期間を過ぎた場合でも、生後90か月(7歳半)に至るまでの間であれば以下のような接種が可能です。詳しくはかかりつけ医に相談ください。
※四種混合(DPT-IPV)ワクチンが導入後は、原則としてポリオワクチン(IPV単独)は接種しません。

生ポリオワクチンを1回接種した場合

不活化ポリオワクチンを3回接種する。

生ポリオワクチン1回と不活化ポリオワクチンを接種した場合

生ポリオワクチン1回と不活化ポリオワクチンを合計して4回となるよう、残りの不活化ポリオワクチン1~2回を定期接種として受ける。

三種混合(DPT)ワクチンは接種済みでポリオの接種が完了していない場合

原則としてポリオワクチン(IPV単独)の接種が推奨されています。

生ポリオワクチンを2回接している場合

不活化ポリオワクチンの追加接種は不要です。

不活化ポリオワクチン接種の推奨

これから三種混合ワクチン(DPT)ワクチン、不活化ポリオワクチンの接種を始める方は、原則として四種混合(DPT-IPV)ワクチンを接種してください。。

不活化ポリオワクチンの副反応

不活化ワクチンは副反応の極めて少ないワクチ ンだといわれています。
乳児に不活化ワクチンのみを筋肉内または皮下注射したとき現われる副反応として、0.5~1.5%に注射部位の発赤、3~11%に硬結、14~29%に圧痛が挙げられている。。

不活化ポリオワクチン接種を受けることができない場合

以下のような場合はヒブワクチン接種を受けることができません。

  1. 明らかな発熱がある場合。
  2. 重篤な急性疾患にかかっている。
  3. 本本剤の成分によってアナフィラキシーを呈したことがある。
  4. 前記に掲げる者のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある。

不活化ポリオワクチン接種を受けるにあたって医師の相談が必要な場合

以下のような場合はヒブワクチン接種前に医師の相談を受けましょう。

  • 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患を有している。
  • 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた者及び全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある。
  • 過去にけいれんの既往がある。
  • 過去に免疫不全の診断がなされている者及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる。
  • ポリペプチド系およびアミノグリコシド系の抗生物質に対してアレルギーの既往のある(ワクチン製造時にこれらの抗生物質を使用)
  • このワクチンの成分に対してアレルギーをおこすおそれのある。

不活化ポリオワクチン接種後の注意

不活化ポリオワクチン接種後には以下のような点に注意しましょう。

  • 接種を受けた後に、急な副反応が起こることがありますので接種後30分間はその場で様子をみるようにしましょう。
  • 接種後に高熱やけいれんなどの異常が出現した場合は、速やかに医師の診察を受けてください。
  • 接種後1週間は体調に注意しましょう。また、接種後、腫れが目立つときや機嫌が悪くなったときなどは医師にご相談ください。
  • 接種部位は清潔に保ちましょう。
  • 接種当日は激しい運動はさましょう。
  • 違う種類のワクチンを接種する場合には、かかりつけ医に相談しましょう。

ワクチン接種のお願いとご注意

より安心して予防接種を受けるためには、かかりつけの小児科医、県内保健所、市町村予防接種担当窓口で詳しい説明を受けてください。
予防接種の施行方法がめまぐるしく改正されています。各保健センターや予防接種施行医療機関で情報を得るようにしてください。

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