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ロタウイルスワクチン

ロタウイルスは、感染力が強く、激しい嘔吐や下痢を伴う急性胃腸炎を引き起こします。乳幼児がロタウイルス感染症に罹患すると入院となることが多く、で、2〜3月にかけて最も多く発生します。

ロタウイルスワクチンとは

ロタウイルスワクチンには、ヒトロタウイルスを弱毒化した1価生ワクチンとウシ-ヒトロタウイルスの遺伝子組み換えにより弱毒化した5価生ワクチンがあり、1価ワクチンは2回、5価ワクチンは3回経口接種します。
2020年10月から定期接種となり、定期接種の対象は、2020年8月以降に生まれたお子さんでそれ以前に生まれたお子さんは任意接種となりますのでかかりつけ医に相談して下さい。

ロタウイルスワクチンの種類

ロタウイルスワクチンは、生ワクチンで接種方法は経口です。

ロタウイルスワクチンの接種時期・回数

1価ワクチンと5価ワクチンで接種スケジュールがことなります。

1価ワクチン(ロタリックス)

  1. 1回目:生後2か月(初回接種は生後14週6日までが望ましい)
  2. 2回目:1回目から4週間後(生後24週までに接種を完了)

生後24週以降は接種することができません。

5価ワクチン(ロタテック)

  1. 1回目:生後2か月(初回接種は生後14週6日までが望ましい)
  2. 2回目:1回目から4週間後
  3. 3回目:2回目から4週間後(生後32週までに接種を完了)

生後32週以降は接種することができません。

Bロタウイルスワクチン接種の推奨

初回接種は生後2か月にヒブ・小児用肺炎球菌ワクチンなどとの同時接種がすすめられています。
ロタウイルスワクチンは接種可能な時期が決まっていますので注意してください。

ロタウイルスワクチンの副反応

ロタウイルスワクチンは安全なワクチンなのですが、ぐずり、下痢、咳・鼻水、その他、発熱、食欲不振、おう吐などの副反応があります。

ロタウイルスワクチン接種を受けることができない場合

以下のような場合はロタウイルスワクチン接種を受けることができません。

  1. 明らかな発熱がある場合。
  2. 重篤な急性疾患にかかっている場合。
  3. ワクチンの成分によってアナフィラキシーを呈したことがある。
  4. 腸重積症の発症を高める可能性のある未治療の先天性消化管障害(メッケル憩室等)を有する。
  5. 腸重積症の既往が「ある
  6. 重症複合型免疫不全(SCID)を有する
  7. その他、予防接種を受けることが不適当な状態にある

ロタウイルスワクチン接種を受けるにあたって医師の相談が必要な場合

以下のような場合はBロタウイルスワクチン接種前に医師の相談を受けましょう。

  • 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患を有する。
  • 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた者及び全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある。
  • 過去にけいれんの既往がある者。
  • 免疫機能に異常がある疾患を有する者及びそのおそれがある者、免疫抑制をきたす治療を受けている者、近親者に先天性免疫不全症の者がいる者。
  • 胃腸障害(活動性胃腸疾患、慢性下痢)のある者。

ロタウイルスワクチン接種後の注意

ロタウイルスワクチン接種後には以下のような点に注意しましょう。

  • 接種後に重いアレルギー症状が起こることがありますので、接種後はすぐに帰宅せず、少なくとも30分間は安静にさせてください。。
  • 接種を受けさせた当日は過激な運動はさせないでください。
  • 健康状態の観察を行い、体調の変化に十分注意してください。高熱、けいれんなどの異常な症状がみられた場合は、速やかに医師の診察を受けるようにしてください。
  • 上接種後は健康管理に注意し、もし高熱や体調の変化、その他局所の異常反応に気づいた場合は、ただちに医師の診療をうけてください。
  • ぐったりする、泣きと不機嫌を繰り返す、顔色が悪い、繰り返しおう吐する、苺ジャムのような血便、お腹のはりなど腸重積が疑われる症状がある場合は医師に相談してください。
  • ワクチン接種後1週間程度はおむつ交換後には手洗いをするなど注意してください。

ワクチン接種のお願いとご注意

より安心して予防接種を受けるためには、かかりつけの小児科医、県内保健所、市町村予防接種担当窓口で詳しい説明を受けてください。
予防接種の施行方法がめまぐるしく改正されています。各保健センターや予防接種施行医療機関で情報を得るようにしてください。

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