妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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赤ちゃんの感覚機能の発達

出生直後の新生児には、すでに光に対する反応として対光反射(瞳孔に光を当てるとすみやかに収縮すること)や閉眼反射(強い光に対して眼を閉じること)がみられます。新生児には視覚的調節が未熟ですがその後はめざましく発達します。
生後1か月ごろの赤ちゃんは、注視(物をじっと見つめる)ができるようになり、生後2~3か月ごろには、追視(物の動きを追う)ができるようになります。そして、生後6~7か月ごろには、見慣れた人にはうれしそうに微笑むのに対して、初対面の人には緊張した表情でじっと見つめるなど、人の顔を見分けることができるようになります。また、乳児でもかなりの色を識別する能力をもっていると考えられています。

赤ちゃんの聴覚の発育

聴覚機能は胎児期から備わっていて、生まれたばかりの赤ちゃんが大きな音に対してびっくりするような動作で確認することができます。
生後2~3か月ごろの赤ちゃんは、ガラガラの音や人の声の方に目を向けるようになり、視覚と聴覚を関連づけて音の方向を識別する能力が発達し、生後1歳ごろいは、音の強さやパターン、リズムなども聞き分けることができるようになります。

赤ちゃんの味覚の発達

新生児はすでに味覚があり、乳汁などの甘味の物は好んでよく吸うが、苦味、塩味、酸味などの赤ちゃんにとって好ましくない味に対しては、顔をしかめて吐き出します。離乳期以降にさまざまな食物を食べることによって味覚の感受性は徐々に高まります。

赤ちゃんの臭覚の発達

生まれたばかりの赤ちゃんには、すでに臭覚が備わっていて、ママと他人を区別することができるといわれています。また、刺激臭に対して顔を背ける反応がみられます。

赤ちゃんの皮膚感覚と触覚の発達

新生児は口唇、舌、手掌、足底などの触覚はとても敏感で、原始反射の発現につながる部位で、生後3~5か月ごろに徐々に弱まります。
温度感覚は新生児期にすでにみられ、しだいに敏感になります。
痛覚に対する新生児の反応は生後数日間は敏感でなないのですが、その後急速に発達し、乳児の痛み刺激に対する速さは成人とほぼ同じになります。

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