妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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授乳法の種類

赤ちゃんの授乳法には、計画授乳と自律授乳があります。

計画授乳(規則授乳)

計画授乳とは時間を決めておこなう授乳法で規則授乳ともいわれます。
近代医学が取り入れられるようになり、医学的見地から計画授乳がすすめられるようになり、昭和20年代においては計画授乳をおこなうことが望ましいとされていました。
計画授乳でよく耳にするものとして、”3時間ごと1日に8回授乳をおこなう”というものがあります。
これは、ミルクの胃内排出時間が約3時間であることが関係し、母乳においても3時間ごとの計画授乳がおこなわれて来ました。

自律授乳

自律授乳とは、赤ちゃんが欲しがるときに欲しがるだけ飲ませる授乳法のことをいいます。
本来、母乳を飲ませることは自然なことで古来から「赤ちゃんがおっぱいを泣いて欲しがったら与える。」ということが繰り返され、無意識に自律授乳がおこなわれてきました。
しかし、近代医学が取り入れられるようになり、医学的見地から計画授乳がすすめられるようになり、昭和20年代においては計画授乳をおこなうことが望ましいとされていました。
その後、昭和30年頃になると欲しがるときに飲ませる方が合理的で優れていると考えが広がり、自律授乳が提唱されました。
自律授乳を母乳の消化から考えると、母乳の胃内排出時間は約1.5時間ですから生理的には約2時間おきにおっぱいを欲しがるとえいます。
また、乳腺を刺激して乳汁産生を促進するプロラクチンは、赤ちゃんの乳頭を吸う刺激がくわわると5分程度から血中濃度は上昇しはじめ、10分吸綴刺激が加えられると分泌はさらにアップし、30分程度でピークに達し、その後1時間くらい経つと落ち着きます。
この両方から母乳の場合、1.5~2時間おきの授乳で1日10~15回となることがわかります。
ミルクの場合、目安が必要となりますから容器の蓋などに月齢ごとの1回量、1日の授乳回数が表示してあり、建前として計画授乳をとっています。
しかし、赤ちゃんによってはたくさん飲む子、一度にたくさん飲まない子、食の細い子や太い子など様々で個性があります。
また、消化機能も個人差がありますからミルクも赤ちゃんが欲しがるだけ飲ませる自律授乳になって来ています。
ただ注意しなければならないこととして、生後2か月頃までは反射で吸いますし、満腹中枢が未発達なため与えると与えただけ飲んでしまいます。
生後2か月月までは目安量を参考にし、過剰に飲ませないよう気をつけてあげましょう。

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