沐浴の手順
抵抗力の弱い新生児期にベビーバスなどで赤ちゃんをお風呂に入れてあげることを”沐浴”といい、慣れるまでは沐浴をおこなう時間は、できたら暖かなお昼間が良いでしょう。
家庭の事情でやむを得ずパパの帰宅を待ってから沐浴をおこなう場合でもできるだけ早い時間に入れてあげてください。
沐浴の手順
準備が整ったら赤ちゃんに「お風呂に入ろうね」と声をかけてあげましょう。
赤ちゃんの抱き抱えましょう
- 赤ちゃんの耳にお湯が入らないよう、ママの左手の親指と中指で後頭から赤ちゃんの両方の耳介をおさえ、頭を持ちます。耳介を折って耳の穴を塞ぐ感じです。
- ママの右手のひらに赤ちゃんのお尻をのせ、親指は赤ちゃんの左の足の付け根を軽くおさえます。きつく握らないよう注意しましょう。
- 頭とお尻をもって、ゆっくり赤ちゃんを抱えます。
赤ちゃんをお湯に入れましょう
- お湯の中に赤ちゃんの足から静かに入れます。
- 赤ちゃんの身体がお湯に入ったら、ママの右手はお尻からはずしても大丈夫です。赤ちゃんのお尻をバスタブの底に座らせるようにします。
- ママの右手で沐浴布にお湯をゆっくりかけて、沐浴布を身体に馴染ませます。
- 落ち着かないときには、赤ちゃんの両手をママの手で包んであげましょう。
赤ちゃんの目を拭きましょう
- ガーゼをママの人差し指に巻き、かけ湯用のお湯でしぼります。
- 赤ちゃんの目を目頭から目尻に向かって拭きます。拭き戻したりしないよう注意しましょう。
- ガーゼの面を持ち替えて、かけ湯用のお湯でしぼります。
- 反対側の目の目頭から目尻に向かって拭きます。拭き戻したりしないよう注意しましょう。
注)同じ面で両目は拭かないよう、何度も拭かないようにしましょう。
赤ちゃんの顔を拭きましょう
- ガーゼの面を持ち替えて、かけ湯用のお湯でしぼりましょう。
- 額から鼻の下を通りSの字の形、または額から目の横、ほっぺ、あごを通る3の字の形に拭きましょう。
- ガーゼの面を持ち替え、かけ湯用のお湯でしぼり、反対側も②の方法で拭きましょう。
- ガーゼの面を持ち替え、かけ湯用のお湯でしぼり、耳を拭きましょう。
赤ちゃんの頭を洗いましょう
- 赤ちゃんの頭を少し反るように傾け、お湯が顔の方に流れないようにしましょう。
- ママの右手にガーゼを持ち、頭にお湯をかけ、髪を濡らしましょう。
- ママの右手に石鹸をつけ、泡立てた後、赤ちゃんの頭をやさしく爪を立てずに指の腹で円を描くように洗いましょう。
- ガーゼを使って石鹸を洗い流しましょう。
- 石鹸分がしっかり洗い流せたら、ガーゼを絞って赤ちゃんの頭についた水分をふき取りましょう。
赤ちゃんの首、脇の下を洗いましょう
- ママの右手に石鹸をつけ、泡立てた後、赤ちゃんのあごの下から首を洗いましょう。
- ガーゼを使って、石鹸分を洗い流しましょう。くびれた部分は丁寧に洗い流しましょう。
- ママの右手に石鹸をつけ、泡立てた後、赤ちゃんの脇の下を洗いましょう。
- ガーゼを使って、石鹸分を洗い流しましょう。くびれた部分は丁寧に洗い流しましょう。
赤ちゃんの手、腕を洗いましょう
- ママの右手に石鹸をつけ、泡立てた後、手を洗いましょう。手のひらを握り締めているときには、ママの親指を赤ちゃんの小指側から差し入れると開いてくれます。
- 赤ちゃんの手をお湯の中に入れて、石鹸分を洗い流しましょう。
- ママの手のひらに石鹸を泡立て、赤ちゃんの手首を軽く握る感じで脇の下に向かって、ニンジンを洗うようにクルクルと洗いましょう。
- 腕をお湯の中に入れて、石鹸分を洗い流しましょう。
- 反対側の手も①②の要領で洗いましょう。
- 反対側の腕も③④の要領で洗いましょう。
赤ちゃんの胸、おなかを洗いましょう
- 沐浴布の半分をめくって、ママの右手に石鹸をつけ、泡立てた後、赤ちゃんの胸からおなかをママの手のひら全体を使って大きくクルクル円を描くように洗いましょう。
- ガーゼを使って、石鹸分を洗い流しましょう。
- 洗った側の胸とおなかにもう一度沐浴布をかけてあげましょう。
- 反対側の沐浴布をめくって、①の要領で胸からおなかを洗いましょう。
- ガーゼを使って、石鹸分を洗い流しましょう。
赤ちゃんの足を洗いましょう
- ママの右手に石鹸をつけ、泡立てた後、足の裏、足の甲、指の間を洗いましょう。
- お湯の中で石鹸分を流しましょう。
- ママの手のひらに石鹸をつけ、泡立てた後、足首を握り太ももの方へ、ニンジンを洗うようにクルクルと洗いましょう。
- お湯の中で石鹸分を洗い流しましょう。
- 反対側の足裏と足の甲、指の間を①②同様に洗いましょう。
- 反対側の足首から太ももも③④同様に洗いましょう。
赤ちゃんの背中を洗いましょう
- 赤ちゃんの前面を洗い終えたら、うつぶせにして背中を洗いましょう。
ママの右手を赤ちゃんの左脇の下に入れて支え、ママの腕のところに赤ちゃんの胸が安定するように、ゆっくりと腹ばいにします。
このとき、赤ちゃんの腕の血行を妨げないよう腕を強く握らないよう、赤ちゃんの顔がお湯につからないよう、赤ちゃんのお顔をバスタブの縁にぶつけないよう気をつけましょう。 - ママの手のひらに石鹸をつけ、泡立てた後、首の後ろ、肩、背中、腰、お尻を手のひら全体で円を描くように洗いましょう。
- ガーゼで石鹸分を洗い流しましょう。
赤ちゃんを仰向けに戻しましょう
①最初のように、赤ちゃんの耳にお湯が入らないよう、ママの左手の親指と中指で後頭から赤ちゃんの両方の耳介をおさえ、頭を持ちますもち、赤ちゃんを仰向けに戻しましょう。
赤ちゃんの股を洗いましょう
- ママの手のひらに石鹸をつけ泡立てた後、足の付け根、股を洗いましょう。
- 男の子は、睾丸の裏側まで、女の子は割れ目を軽く開き、きちんと洗いましょう。
- お尻は、ママの指で優しく洗いましょう。
- 石鹸分をきれいに洗い流してあげましょう。
赤ちゃんをゆっくりお湯であたためましょう
- 沐浴布をもういちどきちんとかけましょう。
- 沐浴布にお湯をかけながら、ゆっくりあたためましょう。
かけ湯をかけてあげましょう
- もう一度、赤ちゃんを腹ばいにしましょう。
- かけ湯用のお湯の温度を確かめましょう。
- かけ湯用のお湯を足から肩の方にゆっくりかけましょう。
※赤ちゃんの身体に付いたお湯をきるために赤ちゃんを振ったりしないようにね。
2人のときは、浴布をとり、お湯からゆっくりあげ、足もとからおなか、胸までゆっりお湯をかけましょう。
バスタオルを拭いてあげましょう
- 準備しておいたバスタオルに赤ちゃんをのせ、包み、水分を押さえ拭きしましょう。
- 首、脇の下、股、膝の内側などくびれに水分が残らないようにしっかりと拭きましょう。
衣類を着せましょう
- バスタオルを抜きとりましょう。
- おむつをつけましょう。
- 重ねた肌着とベビー服に赤ちゃんの腕を通しましょう。
- 肌着の紐を結び、ベビー服のボタンをとめましょう。
お耳とお鼻、お臍のケア
- 赤ちゃんの頭を固定し、綿棒で鼻水や鼻くそを取ってあげましょう。
- 赤ちゃんの頭を横向きで固定し、綿棒で水分や耳垢をとってあげましょう。
- 綿棒で、お臍の水分をとってあげましょう。
髪を整えましょう
赤ちゃんの髪をブラシやクシで整えてあげましょう。
沐浴は生後1か月くらいまでの間しかできないお世話です。慣れるまでは大変かもしれませんが、ゆっくり楽しんでくださいね。
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