妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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魔乳

生後2~3日ころに新生児の乳頭から半透明から白色の液体が分泌されることがあります。これを魔乳といいます。
「魔乳」の語源は名前が示す通り、ヨ-ロッパでは昔は、この分泌液が魔女の薬の材料になると言われ「Witch's milk」と呼ばれ、魔女が採りに来る前に早く搾ってしまわなくてはならないと信じられていたそうです。

魔乳の原因

魔乳の原因は、新生児月経と同様に母体から移行したエストロゲンの作用によって新生児の乳腺が刺激され乳汁が分泌されたものです。

魔乳の経過

魔乳の分泌は、生後2日目頃から始まることが多く、搾ったりせずに放置すれば1週間程度で出なくなります。なかには5~6週間にわたって分泌がある場合もあります。
成熟新生児では、生まれた当初から左右のおっぱいが大きな子がいますが、これも胎盤由来のホルモンと自分自身のホルモンによって乳腺が発達したものと考えられています。
この時期の乳腺の発達には男女差はなく、男の子でもおっぱいが大きくなったり、魔乳が見られたりしますが、女の子の方が多いという報告もあります。

魔乳のケア

乳汁が出るからといって搾乳したり、触ったりするとかえって乳腺が刺激されていつまでも乳汁が出続けたり、感染を起こすことがあるため触らないように注意しましょう。
おっぱいの腫脹も生後1ヵ月程度でみられなくなってくるのが普通ですが、気になる場合には1ヶ月健診の時に相談してみて下さい。

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