妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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苺状血管腫

苺状血管腫は、出生時にはみられず、数日〜数週間後から出現し、急に大きくなり生後6~12ヵ月で最大になります。
血管腫とは一般的には"赤あざ"のことで、苺状血管腫は、鮮やかな赤色で表面が顆粒状のプツプツと盛り上がっているためこの名前が付きました。
半球状あるいは扁平に隆起した鮮紅色の腫瘤になります。表面に顆粒状の隆起やしわがみられ、軟らかで弾性があります。
生後しばらくは増大しますが、生後6ヵ月以前に成長は止まり中央部から灰色を帯びてしぼみ始め、大多数が学齢期前に消失します。
大きなものでは、血管腫消失後に皮膚のたるみを残すことがあります。

苺状血管腫の経過と治療

まぶたの苺状血管腫が瞳孔を隠す場合は、視力の低下の原因となることがあるため医師に相談しましょう。
また、苺状血管腫が鼻腔を閉塞するものは、口呼吸ができない新生児では呼吸障害の原因となることもあるため早期に受診する必要があります。
陰嚢や肛門周囲の苺状血管腫は皮膚の伸縮が多いため破綻して出血をきたすことがあります。
治療としては、副腎皮質ステロイド薬の大量投与、レーザー治療、手術などが行われます。

苺状血管腫の類似異常疾患

海綿状血管腫は出生時からみられる弾力のある血管腫で皮下にの成熟した奇形性血管が透見されるもので、自然に治ることはありません。
小さな苺状血管腫が非常に広くみられる場合は、新生児血管腫症といい、脳を含む他臓器にも血管腫があり出血の原因となることがあります。
海面状血管腫は皮膚を通して観察されるため、青みを帯びていますが、苺状血管腫は鮮やかな赤色を呈します。また、新生児期の苺状血管腫は日に日に大きくなることが特徴です。

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