妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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サーモンパッチ・ウンナ母斑

血管が拡張するための紅斑の一種で体の中心部に好発するため正中母斑とよばれ、額、眼瞼や鼻の下から上口唇にみられるサーモンパッチ、うなじにみられるウンナ母斑などがあります。
ほどんどの新生児に多少はみられるもので原因は不明ですが、多くは1~2年で自然に消失します。
妊娠中に火事を見ると赤ちゃんに赤あざができるという迷信があります。

サーモンパッチ

生後数日から新生児のまぶた、額の中央、上唇と鼻の間に境界線のはっきりしない淡い紅斑で新生児の約30%にみられます。
サーモンパッチは自然消滅する可能性があり、とくに上まぶたのものは1歳半頃までのほぼ消失します。消失しない場合や色が濃くなったり盛り上がったり、気になる場合は医師と相談なさってください。

ウンナ母斑

出生時から新生児のうなじから後頭部にみられる紅斑で、別名「ストークマーク」といい、コウノトリがくわえて運んで来た印と考えられています。
大部分が1~2年で消退するのですが、成人まで残ることもあります。
サーモンパッチと同じ程度に見られますが、サーモンパッチよりも赤みが多少強く、消失しにくい傾向にあります。髪でかくれていしまい目立たないため放置する方もいますが大人になっても残存するケースもありますから3歳ころに消失しなければ医師に相談しましょう。

類似の異常母斑

ポートワイン母斑(単純性血管腫)は出生時より見られる境界鮮明な紅斑で顔面片側にある場合はスタージ・ウェーバー症候群(緑内障、痙攣、麻痺、精神、運動発育遅延を合併)、四肢片側にある場合はクリッベル・ウェーバー症候群の症状の可能性があります。
また、サーモンパッチは初期の苺状血管腫との区別が難しいこともあります。
ポートワイン母斑が境界鮮明で大きさも濃さも乳児期には変化しなのに対して、サーモンパッチ・ウンナ母斑は境界が不鮮明で時期の経過とともに所見が変化します。

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