妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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吸綴反射

赤ちゃんがおっぱいを吸うことを吸綴(きゅせつ)といいます。漢字それぞれは、”吸”は吸う、”綴”はすするという意味をあらわします。
赤ちゃんがおっぱいを吸うメカニズムは、ストローで飲み物を飲む、すなわち”吸う”とは異なります。
赤ちゃんの哺乳行動は、反射と自発運動の両法によるものと考えられています。
ママの小指を口の中に入れると規則的な吸啜運動がみられます。

吸綴反射の誘発方法

吸綴反射は新生児に見られる原始反射のひとつで指などを赤ちゃんの口の中に入れると吸い付く反応をいいます。

吸綴反射の反応

新生児の口の中に指を入れるとおっぱいを飲むときのようにチュチュと力強く規則的に指を吸う吸綴運動がみられます。満腹の状態では反応がみられないことがあります。

吸綴反射の意義

吸綴反射は口唇追いかけ反射(ルーティング反射)と相互作用し、出生後すぐにおっぱいに吸い付き、哺乳し自分で栄養を得るために必要な反射です。

吸綴の出現・成熟する在胎週数

吸綴反射は、在胎26週頃ら出現し、在胎32週頃には成熟します。

吸綴反射の消失時期

正常児であれば生後6ヵ月ころに消失します。

吸綴反射の減弱・消失

出生直後の低体温は哺乳障害が起こり、吸綴反射の反応が弱かったり、まったくみられない場合もあります。
吸綴反射が弱い場合は、新生児仮死などによる低酸素状態などが疑われます。重症の場合は吸綴反射が消失します。
急性ビリルビン脳症(核黄疸)の場合も吸綴反射は減弱します。
前頭葉または、両側大脳広範の障害の場合には反応が見られません。

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