妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
スポンサーリンク

胎児から新生児の体温の変化

胎児は子宮内でほぼ一定の温度に保たれた羊水の中で成長し、自ら体温調節する必要がありません。
ただし、ママが発熱すると子宮内の温度も上昇します。
自ら体温調節を行う必要がなかった胎児は出生直後から環境温度に影響されることになります。

胎児の体温

胎児の体温は、母体の体温に加え胎児自身が熱生産を行っているためママの体温よりも0.3~0.5℃高い状態にあります。

出生直後の体温変化

出生直後は、分娩室の環境温度と身体に付着している羊水によって体表から急激に気化熱が奪われるために赤ちゃんの体温は急激に低下して35℃となることもあります。
胎内(38℃)と胎外(24~26℃)の環境温度差は出生直後の新生児にとって寒冷刺激として呼吸を促進する上で重要な役割を果たす事がわかっています。
出生直後は37.5~38℃で体表からの熱喪失が大きく、1~2時間で35℃台に下降する初期体温下降がみられます。その後、褐色脂肪細胞とブドウ糖をエネルギー源として代謝率を上昇させることで熱産生を行い、生後4~8時間で35.5~37.5℃に安定します。

スポンサーリンク