妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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妊娠中の乳房の変化と乳汁分泌

赤ちゃんの最適な栄養法は母乳で、授乳に向けて妊娠中から乳房や乳頭は変化し、出産後からは初乳分泌がはじまり、乳房や乳頭は産後変化します。

妊娠中からの乳房の変化と乳汁分泌

乳汁分泌にかかわる乳房の変化は、妊娠初期から中期にかけて乳腺が発達する「乳腺発育期」、妊娠中期の乳汁分泌開始から出産を経て乳汁分泌が維持され続ける「乳汁生成Ⅰ期」「乳汁生成Ⅱ期」「乳汁生成Ⅲ期」、授乳終了に乳房が退縮していく「乳房退縮期」の5段階にわけれれます。

乳房発育期

妊娠中の乳腺発育期には、乳頭が突出し、乳輪が着色してモンゴメリー腺が大きくなります。また、エストロゲンは主が乳管系の増殖と分化を促し、プロゲステロンは腺房や小葉の発育を促します。プロラクチンは、乳頭の発育、小葉ー腺房の発達に関与し、プロゲステロンとプロラクチンが妊娠中の腺房発達の鍵となります。
多くの女性は妊娠中に乳房が大きくなりますが、これにはかなり個人差があり、出産後に大きくなる場合もあります。

乳汁生成Ⅰ期

乳腺が乳汁を分泌し始める妊娠中期から産後2日目ごろまでを指します。
乳汁産生の開始には、高濃度の血中プロラクチンなどが関与しています。
妊娠16週頃には腺房細胞がの分泌が始まり、腺房腔に初乳や脂肪滴がみられるようになります。
妊娠後期には血中プロラクチン濃度が高まり乳汁産生の準備が整いますが、多量のプロゲステロンなどの働きにより乳汁は本格的には分泌されません。この時期の乳汁は初乳とほぼ同じ成分です。
出産直後から本格的に乳汁が産生される産後2日までは児の吸綴刺激がなくても初乳が分泌されます。

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