妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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縫合部の痛みの緩和とケア

会陰裂傷や会陰切開の縫合部の痛みはほとんどの方にみられます。
多くの場合、産褥3日頃には軽減し、4~6日にはかなり改善します。
ただし、痛みのために日常生活が制限されたり、睡眠を十分にとれないことでからだの回復を妨げたり、精神面へ影響を与えることもあります。産後の痛みはできるだけ軽減する必要があります。

縫合部の痛みの緩和とケア

縫合部の痛みは、産後3日ごろには軽減し4~6日にはほとんどなくなります。
ただし、感染や血腫形成などがおこっているときには、縫合部がかなり痛む場合がありますから痛みが強い場合はがまんせずに看護師や助産師に伝えましょう。

縫合部の観察

会陰裂傷や会陰切開の縫合部の痛みが強い場合には異常の症状の可能性があり、助産師や医師が観察や診察を行います。
縫合部の状態、発赤や腫れなどの有無、発熱、出血や皮下出血の有無、縫合部周辺の浮腫、皮膚の色、血腫の有無などが観察されます。
また、痛みに対する問診も重要です。痛みが持続的か間欠的か、外陰部や縫合部の突っ張った感じの有無などできるだけ詳しく伝えましょう。

縫合部の安静

縫合部の痛みを緩和するためには、縫合部への刺激を避け安静を保ち外陰部を清潔に保つようにしましょう。
授乳などのときに円座や産褥椅子などを使用したり、縫合部に体重が直接かからないような体位を工夫すると良いでしょう。

縫合部の血行促進

産後終日間の会陰縫合部の痛みは、局所の血流低下をきたすことが原因の場合があります。
局所の酸素供給不足が痛みを引き起こす物質を増加させるため、下着やパットなどによる圧迫を避け、必要があれば温罨法などにより血液循環を良くすることで痛みを軽減させることがあります。

排便調節

会陰裂傷が肛門括約筋に達している場合には排泄機能に影響を与える場合があります。
また、排便に伴う痛みや便による創部の汚染が心配で排便を我慢し、便秘となるママも少なくありません。
排便を我慢すると便が硬くなったり、便が増えたりするためかえって排便時の痛みを増強します。
水分摂取や食事に気をつけ、改善しないようであれば早めに助産師や医師に相談し、便秘薬を処方してもらいましょう。

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