妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
スポンサーリンク

産後10日目以降のママの様子

産褥1週頃になると子宮復古や悪露の変化はだいぶ落ち着き、乳房の変化、乳汁の変化などは顕著となってきます。

産後10日目以降の子宮の変化

産褥10~14日で子宮はほぼ腹壁からふれなくなります。

産後1週頃の膣の変化

分娩時に児の通過に伴って進展し外陰部にまでめくれ出した膣壁は、産褥1週頃にはほぼもとに戻ります。

産後10日目以降の悪露

産褥8~10日頃には、膿球、剥離上皮を多く含んだ黄色悪露に変化し、産褥11~3週間で白色悪露となります。

産後10日目以降の乳房の変化

産褥9日頃より授乳中止までの時間を乳汁生成Ⅲ期といいます。継続的な授乳を続けることにより成乳の産生が維持されます。
産褥7~10日を過ぎた頃から白色不透明な乳汁が分泌されるようになります。
これを成乳といい、乳汁には脂肪が多く含まれており、母乳を搾って透明な容器に入れておくと上部にクリーム状の層ができます。これが脂肪で、乳汁を白色不透明なものとしています。
母乳に含まれる免疫物質は、経口的に摂取されても変性することなく児の腸管に達し、腸管粘膜表面を覆い、免疫機能の未熟な児の腸管内において細菌の腸管粘膜への付着を防御しています。
成乳の1日分泌量は400~500ml程度です。

産後10日目以降の循環器系の変化

正常な経過であれば、産褥2~3週で循環血液量、血圧ともに非妊時に戻ります。

産後10日目以降のホルモンの変化

血中hcGは分娩後急速に減少し、産褥7日目で下垂体性LH(黄体ホルモン)レベルまで下がり、尿中のhCGも10~14日には免疫学的妊娠反応では陰性となります。

産後10日目以降の心理的変化

退院後から産褥1か月頃の時期には、褥婦が母親役割を受け入れていく時期です。

スポンサーリンク