妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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循環器系の変化

循環血液量は、非妊時と比較して40~50%近く増加し、心拍出量も4.5L/分から最大6.0L/分まで増加します。
しかし、動脈血圧はプロゲステロンの作用により低下します。

産褥期の循環器系

分娩直後、胎児が娩出されたことにより下大静脈の圧迫がとれ心拍出量が増すため一時的に頻脈となることがありますが、数時間で平常に戻ります。
また、急激な循環機能の変化や腹腔内圧の急激な下降により交感神経が刺激され一過性の徐脈となることもありますが、自然に回復します。
血圧は、分娩時には一時的に上昇しますが、分娩が終了すると徐々に下降し、分娩後24時間以内に非妊時の状態に戻ります。
分娩の疲労や授乳による睡眠不足により多少の血圧の上昇がみられることがありますが、収縮期血圧140mmHg以上、拡張期血圧90mmHg以上は妊娠高血圧症候群が疑われるため注意が必要です。

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