妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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卵巣機能の復古

妊娠中、胎盤から分泌されていたホルモンにより下垂体からの黄体化ホルモン(LH)と卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌が抑制されていました。
分娩で胎盤が娩出されると性ステロイドホルモンは産褥早期に回復し、LH、FSHの分泌は産褥4~6週間で非妊時レベルになります。

産褥無月経

産後、卵巣機能が回復するまでの一定期間は排卵は起こらず、月経はおこりません。これを産褥無月経といいます。
産後、月経が再開するまでの期間は個人差が大きく、以下の要因が関係するといわれていあす。

  • 授乳の有無、授乳の期間、離乳開始の時期、回数、量。
  • 年齢、出産回数、栄養状態。
  • 妊娠・分娩期間での疲労のレベル、児の健康状態。

授乳性無月経

昔から母乳を飲ませていると妊娠しないといわれてきました。授乳期間と産後の無月経は正の相関にあるとはいわれ、授乳の有無と授乳期間および授乳回数に影響され、授乳性無月経ともよばれます。
授乳で赤ちゃんが乳首を吸うとプロラクチン(PRL)に分泌がゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)の分泌を抑制し、排卵を抑制することによります。
しかし、その反面授乳中であっても月経の再開にはばらつきが大きく、母乳を飲ませているにもかかわらず産後1ヶ月で月経の再開をみたり、ミルクで育てているのに1年以上月経がない人がいるのも事実です。

排卵の再開

母乳による授乳を行っていない場合では多くが産褥80日以内に月経が再開し、母乳による授乳を行ってる場合には90日以降に月経が再開することが多い。
そして初回月経前の約1/3に排卵を認め、産褥3ヵ月末の時点で非授乳婦の9割に、授乳婦の3割に月経の再開が起こります。
月経がないとつい避妊を怠りがちですが、排卵は月経の前に起こることを忘れずに夫婦でしっかりと家族計画を立て、望まない妊娠で悩むことのないようにしましょう

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