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予定帝王切開がおこなわれるケース
[児頭骨盤不均衡(CPD)]
胎児の頭がママの骨盤に比べて大きすぎて産道を通ることができません。
ママの身長が150cm以下の場合や超音波で胎児の大横経(胎児の頭の横の直径)が大きい場合はレントゲンの検査がおこなわれ診断がつき、頚膣分娩が困難だと判断された場合は妊娠37〜38週の時期に予定帝王切開がおこなわれます。
だだし、胎児の頭の大きさが標準で、ママの骨盤の広さに問題がない場合でも妊娠中にママが太りすぎてしまうと産道の内側に脂肪が付き、胎児が通りにくくなってしまいますので体重管理をしっかり行なってください。

[前置胎盤]
前置胎盤とは、通常子宮の上部に位置しているはずの胎盤が子宮口あたりに位置するものをいいます。
胎盤の子宮口へのかかりぐあいによって全前置胎盤、部分前置胎盤、辺縁前置胎盤に分けることができます。
前置胎盤の全てが帝王切開になるというわけではなく、子宮口全部をふさいでいる全前置胎盤の場合は胎児の出口がありませんから帝王切開になります。
また、部分的に胎盤が子宮口をふさいでいる場合も大出血の恐れがありますから母子の安全を考え帝王切開をおこなうことがほとんどです。
前置胎盤は妊娠後期に出血することがあり、この出血が止まらず胎児や母体が危険な場合は緊急に帝王切開がおこなわれます。
胎盤は子宮が大きくなるにしたがって上方に上がっていく場合が多いので、診察で胎盤の位置が低いと言われた場合には経過をみながらより安全な分娩方法を決定されますので、むやみに不安を感じるのではなく医師の説明を十分聞き指示にしたがうことで安全なお産ができます。

[骨盤位(さかご)]
胎児が頭を下にした状態を頭位といい、頭を上にした状態の胎児を骨盤位(さかご)といいます。
妊娠中の胎児は羊水の中で自由に動きまわっていますのでたいていは頭位に戻ります。
妊娠各月での骨盤位の割合をみてみると、妊娠7ヵ月で30%、妊娠8ヵ月で15%、妊娠9ヵ月で6〜9%、最終的に骨盤位のままお産になるケースは全体の3〜5%になります。
骨盤位には胎児の格好によっていくつかのタイプに分けられます。
胎児が自分の両足を伸ばしその足を抱えるようにVの字の格好でお尻から下がってくるものを単殿位といい骨盤位の約75%をしめていて経膣分娩が不可能ではありません。
しかし、胎児が両足で立った格好の全足位や片足だけを伸ばした不全足位、膝を曲げて膝から下がってくる膝位、胎児が横に向いている横位などでは帝王切開になるケースがほとんどです。
このように骨盤位全てが帝王切開になるというわけではないのですが、頭位と比べて危険性が高いため帝王切開になる率は高くなります。
妊娠経過で胎児の向きや格好も変わりますから、分娩前に最終的な判断がなされ、母子共に無事に出産できること方法を決定されます。

[多胎妊娠]
2児以上の胎児が同時に子宮の中に宿ることを多胎妊娠と言います。
自然に起こる多胎妊娠の確立は白人では80例に1例、東洋人では120〜150例に1例と人種によって差があります。
最近は排卵誘発剤の使用、体外受精など不妊治療がおこなわれるようになり、今後多胎妊娠の確立は高くなることが考えれます。
一度に二人以上の胎児を子宮の中に宿すのですから、母体への負担は大きくなります。
切迫早産や妊娠中毒症、前期破水などが起こしやすいといえます。
三つ子以上の場合は帝王切開になることが多く、双子のなかには条件が整えば経膣分娩が可能なケースもありますが母子の安全を考え帝王切開がおこなわれることが多いようです。

[前回帝王切開]
前回、絶対的条件で適応で帝王切開がなされた場合は次のお産も帝王切開となることがほとんどです。
しかし、前回のお産が前置胎盤や骨盤位などの場合には次もそうなるとか限りませんから、状態によっては頚膣分娩が可能な場合もあります。
ただし、帝王切開の既往がある場合、そのときに切開した部分が薄くなり、分娩時の子宮収縮で子宮が破れるおそれがあります。
そのため母子の安全を最優先と考え帝王切開となる場合が多いようです。
医師の説明を聞き、十分に相談したうえで分娩方法を決定してください。

[子宮筋腫]
子宮筋腫があってもトラブルもなく経膣分娩で無事に出産できることが多いのですが、筋腫の位置や大きさによって経膣分娩が不可能な場合もあります。
産道をふさぐような筋腫の場合は予定帝王切開がおこなわれます。

[母体合併症・感染症]
心臓疾患、肺疾患、肝臓疾患、腎臓疾患、血液疾患、精神神経疾患など
産道感染の危険性がある感染症など。
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