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妊娠用語辞典GBS(じーびーえす)
GBSとはGroup B streptococcusの略でB群溶血性連鎖球菌のこと。
膣の中に常在する菌の1種で、妊婦を検査すると保菌率は10〜20%と比較的高いのですが、妊婦以外では膀胱炎などの尿路感染症でもおこさない限り問題となることは少ないです。
ところが、出産時にこのB群レンサ球菌が膣内に存在すると、生まれる赤ちゃんが敗血症、髄膜炎、肺炎などの重症のB群レンサ球菌感染症を起こすことがあるため、母から子への感染が問題とされています。
B群レンサ球菌が認められた場合には、母親から赤ちゃんへのB群レンサ球菌の感染を防ぐために、分娩時の母親への抗生物質の点滴投与が、予防的に行われることがあります。
妊娠用語辞典子癇(しかん)
妊娠20週以降に初めて痙攣発作を起こし、てんかんや2次性痙攣が否定されるものをいい、発作の時期により妊娠子癇、分娩子癇、産褥子癇にわけることができます。
妊娠用語辞典弛緩法(しかんほう)リラクゼーション
弛緩法の目的は、分娩経過中の産痛・緊張により生じる産道の抵抗をすくなくするため、分娩中のエネルギー消費を節約する、心理的に落ち着くといった効果も期待できます。
分娩に備え、妊娠中からトレーニングを行っておきます。
方法は、まず手足に力を入れたり抜いたりと緊張と弛緩を感じ分けることからはじめ、自然な呼吸のタイミングにあうようトレーニングをおこないます。
パートナーからリラックスのチェックを受けることにより、より効果的なトレーニングとなります。
妊娠用語辞典子宮外妊娠(しきゅうがいにんしん)
受精卵が子宮腔以外の部位に着床する妊娠を子宮外妊娠といい、主に卵管、卵巣、腹膜に着床します。
子宮外妊娠は全妊娠の0.3〜0.7%に認められ、そのうち卵管妊娠が最も多く、約95%を占めます。
無月経であること、妊娠反応が陽性、超音波で子宮内に胎嚢を確認することができません。
一般に経妊、経産婦に多く、特に人工妊娠中絶の既往がある妊婦に多い。そのほか、クラミジアなどにようる性感染症の既往があるもの、不妊治療後にも多くみ止められます。
初期は無症状のことが多く、途中から不正出血を認めることが多い。
着床部位によって異なりますが、妊娠週数が進むとともに下腹部痛を伴うようになり、徐々に圧痛が強くなり、ときには腹腔内出血によるショックを起こすことがあります。
妊娠用語辞典子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)
子宮筋腫は30歳以上の女性の4〜5人に1人の割合で存在する良性腫瘍で、発生部位により子宮体部筋腫、子宮頚部筋腫に分類されます。
発生は女性ホルモン依存性といわれ、閉経前後の増大する可能性があるが、閉経後は縮小する。
子宮筋腫が大きくなると月経過多となり貧血を引き起こします。
内診、超音波検査、細胞診などで診断され、子宮筋腫の大きさが手拳大以上、貧血症状の悪化、不妊症、流産を繰り返す場合には手術がおこなわれます。
妊娠により子宮筋腫が見つかることがあります。
妊娠用語辞典子宮頸管(しきゅうけいかん)
内子宮口と外子宮口との間で、非妊時には約3cmありますが、妊娠が進むにつれて、軟らかく伸びやすくなります。
分娩の進行とともに子宮頚管は短くなりながら開大します。
妊娠用語辞典子宮頸管無力症(しきゅうけいかんむりょくしょう)
子宮頚管は分娩時には産道となるところで、妊娠中はしっかりと閉じてい胎児を包む卵膜が保護しています。
ところが、この子宮頚部が先天的、あるいは後天的原因で緊張を失い、ゆるんでしまうと、子宮内の重さのために子宮頚管が開いてしまい、流産や早産を招くことがあります。
妊娠14〜16週ころから徴候があらわれることが多く、全妊娠の1〜2%にみられます。
子宮頚管無力症の場合、子宮頚管縫縮術(シロッカー術・マクドナルド術)という子宮頚管を糸ないしはテープで縫い縮めるという方法で、妊娠末期まで無事に経過したら抜糸を行います。
子宮頸管がかなり開大してきている場合には、頸管縫縮術を行っても分娩に至るのを抑止できない場合もあります。
頸管無力症による流・早産の経歴のある人の場合には妊娠初期〜中期にあらかじめ頸管縫縮術が行われます。
妊娠用語辞典子宮口(しきゅうこう)
子宮の下端、膣につながる部分のことをいいます。
妊娠用語辞典子宮収縮抑制剤(しきゅうしゅうしゅくよくせいざい)
子宮収縮を抑制する薬剤で陣痛抑制剤とも呼ばれます。
切迫流産、切迫早産などに対して使用されます。
塩酸イソクスプリン(ズファジラン)、塩酸ピペリドレート(ダクチル)、塩酸リトドリン(ウテメリン)などの内服薬投与か、塩酸イソクスプリン、塩酸リトドリンの点滴療法があります。
副作用がみられた場合は医師にご相談ください。
妊娠用語辞典子宮底長(しきゅうていちょう)
子宮底長は仰向けに横になり、両膝を伸ばした状態で、恥骨結合上縁から子宮底最高部までの距離をお腹のカーブに沿って計測した長さ。
妊娠用語辞典子宮内胎児発育不全・遅延(しきゅうないたいじはついくふぜん・ちえん)IUGR
何らかの原因によって胎児の発育が阻害されて遅延や停止が生じ、在胎週数に相当しない発育である場合を言います。
子宮内胎児発育不全・遅延で誕生した赤ちゃんのことを子宮内発育不全・遅延児と呼びます。
妊娠用語辞典子宮内反(しきゅうないはん)
子宮底部がめくれ返り、子宮口から膣に出てきた状態をいいます。
多くの場合、激しい腹痛や出血を伴います。
原因としては、癒着胎盤、頻産婦、子宮腫瘍、過短臍帯、臍帯巻絡、胎盤圧出、臍帯過度牽引、胎盤用手剥離などの産科操作によるものがあります。
妊娠用語辞典子宮内膜(しきゅうないまく)
子宮内膜とは、子宮をおおっている粘膜組織のことで、赤ちゃんが育つ場所でもあります。子宮内膜は、月経周期の排卵時期に肥厚して、受精卵が着床しやすい状態(分泌期内膜)になります。妊娠が成立しないと、内膜がきれいに剥がれ落ちて出血します(生理)
妊娠用語辞典自然分娩(しぜんぶんべん)
陣痛促進剤などの薬剤や器具を使用ぜずに自然の娩出で自然産道から娩出するものをいいます。
一般的には、自然に陣痛が来るのをまって、産道を通る経膣分娩のことをいいます
妊娠用語辞典児頭骨盤不均衡(じとうこつばんふきんこう)
分娩時、胎児が通過する骨産道である骨盤の広がりに比べ、胎児の頭の大きさが大きくつりあいがとれない状態をいいます。
母親が低身長であったり、骨盤が狭い場合、肥満などの場合、また妊娠糖尿病などで胎児が大きい場合などに起こりやすい。
妊婦健診において観察が行われ、妊娠37週前後においてグースマン法またはマルチウス法と呼ばれるレントゲン検査がおこなわれその後の分娩法が検討されます
妊娠用語辞典児頭大横径(じとうだいおうけい)BPD
児頭大横径(BPD)とは、赤ちゃんの頭の断面図の大きさを言います。胎児の頭を真上から見て、透明中隔腔と四丘体槽に大して直角の距離です。
児頭大横径を英語で「biparietal diameter」といい、超音波検査では略して「BPD」と書かれています。
妊娠用語辞典若年初産婦(じゃくねんしょさんぷ)
明確な定義はありませんが、一般的に19歳以下の初産婦さんのことをいいます。
妊娠用語辞典射精(しゃせい)
精巣(睾丸)つくられた受精能力のある精子が男性性器から排出されることをいいます。
妊娠用語辞典習慣流産(しゅうかんりゅうざん)
妊娠22週未満の流産を3回以上繰り返した場合をいいます。
妊娠用語辞典手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)
妊娠による全身的な潜在浮腫の一環として手根管の靭帯が腫脹して内部の正中神経が圧迫され手のしびれや手が握れないなどの症状がみられます。
根本的な治療はなく、過度な塩分や水分の摂取をひかえる、食事でビタミンBやカルシウムの不足を予防するなど。
妊娠用語辞典受精(じゅせい)
精子と卵子のなかに進入し、両者の核が融合することをいいます。
妊娠用語辞典受精卵(じゅせいらん)
受精卵とは、精子と卵子が1つになった接合体のことです。卵管膨大部で接合体になった受精卵は、細胞分裂を繰り返しながら子宮内膜での着床を目指します。       受精から、2日目には2〜4細胞、3日目には8細胞、4日目には桑実胚(そうじつはい)、5〜6日目には胚盤胞(はいばんほう)となり、いよいよ着床の段階になると透明帯が破れて中身が飛び出します(孵化、hatching)。
妊娠用語辞典出生前診断(しゅっせいまえしんだん)
出生前診断とは、羊水穿刺や超音波検査などによって、生まれる前に赤ちゃんの病気や奇形の有無を診断することを言います。
出生前診断の検査方法のうち、非侵襲的な(お母さんやお腹の赤ちゃんにとって安全な)検査方法としては、超音波検査やMRIなどがあります。また、お母さんの血液で、赤ちゃんが病気をもっている確率を調べる母体血清マーカー検査などがあります。お母さんやお腹の赤ちゃんに(低い確率ですが)危険を伴う侵襲的な検査法としては、胎盤の絨毛組織を採取して調べる絨毛検査、お腹に針を刺して羊水を採って調べる羊水検査、赤ちゃんから直接、血液を採って調べる胎児血検査などがあります。
妊娠用語辞典受動喫煙(じゅどうきつえん)
受動喫煙とは、たばこを吸わない人が、本人の意思とは関係なく他人のたばこの煙を吸わされることです。たばこの煙には本人が吸う「主流煙」とたばこの先からでる煙の「副流煙」があります。       たばこの有害物質は「副流煙」により多く含まれていて、受動喫煙は喫煙者と同じように有害物質を吸い込んでしまう結果になります。赤ちゃんがタバコの影響を受けると、低出生体重児やSIDS(乳幼児突然死症候群)の危険性が高まります。
妊娠用語辞典絨毛(じゅうもう)
受精卵は子宮内膜に着床すると、外側に絨毛と呼ばれる無数の突起を形成します。
妊娠が継続すると胎盤となり、胎児は絨毛を通して母体から栄養をもらいます。
妊娠用語辞典絨毛膜下血腫(じゅうもうまくかけっしゅ)
絨毛膜下血腫は胎児を包んでいる卵膜と子宮の壁の間に血液がたまっている状態をいいます。
妊婦の1.3〜3.1%にみられ、多くは無症状で初期の超音波検査で見つかり、自然に吸収されてなくなってしまうのですが、流産、早産などの報告もあります。
性器出血などの症状や血腫が大きい場合、血腫に感染を生じたり、胎盤の後ろに出血が回りこんだ胎盤後血腫をつくると早産、胎児発育不全、妊娠高血圧症候群、胎盤早期剥離や癒着胎盤、胎児仮死などの異常を生じやすいため、注意を要することになります。原因は不明ですが、ときに出血性素因や血栓形成傾向を引き起こす自己抗体が陽性のこともあります。
治療は安静にし、炎症を認めた場合は抗生剤の投与がおこなわれます。
妊娠用語辞典常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうきはくり)
妊娠後半期に子宮体部の正常位置に付着している胎盤が、妊娠中または分娩中の胎児が娩出前に胎盤が剥離することをいい、妊娠高血圧症候群以外出は外傷や絨毛羊膜炎でみられます。
胎盤の剥離の位置、胎盤の付着部位、子宮口との位置関係により外出血がある場合とない場合があります。
外出血をみない場合は、間歇のない持続的な子宮収縮による腹痛で子宮は板状に硬く触れ、その後外出血が起こります。
確定診断後はすみやかに分娩を終了するよう処置がなされます。
妊娠用語辞典静脈瘤(じょうみゃくりゅう)
静脈瘤とは、血液の流れが滞り、血管が拡張して、瘤のようになってしまうことをいいます。
妊娠すると子宮の増大に伴って骨盤およびその周囲の血管の圧迫が起こり、下半身の血管に血液の停滞や下肢からの血液の戻りが減少することによっておこります。
さらに、妊娠によって増加したプロゲステロンの作用により静脈の血管壁の緊張低下がおこりやすくなります。
妊婦さんの外陰部や下肢に淡青色の静脈血管の怒張がみられ、うずくような痛みや重圧感がありますが、分娩後には自然に消退します。
長時間の歩行や立位を避け、足を高くして横になって休むよう心がけましょう。
妊娠用語辞典助産師(じょさんし)
助産師とは厚生労働大臣の免許を受けて、助産又は妊婦、じよく婦若しくは新生児の保健指導を行うことを業とする女子。
妊娠用語辞典初乳(しょにゅう)
産褥2〜3日の間における黄色あるいは半透明の乳汁を初乳といい、それ以後の乳汁と比べてたんぱく質を多く含んでいます。
そのなかでもラクトアルブミン、ラクトグロブリンが多く含まれています。
そのほか、初乳中には免疫グロブリンが多く含まれています。
妊娠用語辞典自律神経(じりつしんけい)
自律神経とは、各臓器の付随運動(自分の意思とは関係なく働くこと)を維持し、体の恒常状態を保つ役割を果たしています。
自律神経には、交感神経と副交感神経があり、交感神経は緊急避難向きの作用で生態防御反応と考えられています。一方、副交感神経作用は平穏向きで、体のエネルギーを保存、維持するように働きます。
お互いに拮抗しながら生体の恒常性を調節、維持しています。
妊娠用語辞典新生児(しんせいじ)
新生児とは、出生直後から母体外環境に適応する能力をえるまでの時期の子どもの総称です。
時期は、狭義は生後7〜14日間を指し、広義では28日間をいいます。
一方、WHOの区分では、生後7日未満の時期を早期新生児期、その後7〜27日を後期新生児期といいます。
妊娠用語辞典進行流産(しんこうりゅざん)
妊娠22週未満の妊娠で、妊卵の一部または全部が子宮壁から剥がれた状態で、すでに流産が進行しており、これを阻止することは不可能です。