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排卵検査薬は効果的に使いましょう

排卵検査薬とは、尿中の黄体形成ホルモンの上昇をとらえる検査薬です。
黄体形成ホルモン(LH)は、普段から少しずつ分泌しているのですが、卵子が成熟した頃に急激に分泌量が増えて、尿中のLH濃度がピークに達します。
このLHピークの状態をLHサージといい、一般的に、尿中のLH濃度がもっとも高くなるLHピークから36時間以内に排卵が起こると考えられています。
このようなホルモンの変化を利用して排卵日を予測するのが"排卵検査薬"です。
排卵検査薬は、尿中に排泄された黄体形成ホルモン(LH)に反応する試薬を用い、尿中のLH濃度がある一定の量を超えると反応するようになっています。

排卵検査薬を使用するタイミング

検査開始のタイミングは、次回の月経開始予定日の17日前が一般的です。
月経周期が不規則な人は、最近の月経周期の2~3周期の中で1番短かった周期をもとして判断してください。
1日のうちいつ検査しても良いのですが毎日ほぼ同じ時間帯に検査するようにしましょう。
※排卵検査薬のメーカーのサイトで検査開始日を計算できるページがあります。

排卵検査薬の効果的な使い方

排卵検査薬は基礎体温を併用することでより効果的に排卵日を判定することができます。
基礎体温を測定すると正常成熟女性であれば高温相と低温祖の二層性を示します。
月経周期の違いによって個人差はありますが、28日型の方であれば、月経が始まると同時に体温は下がり、約2週間低温相が続いた後、排卵日には最も低温となります。
排卵日の翌日からまた体温は上昇し、次の月経まで高温相が続きます。
このように基礎体温をつけることで、低温相から高温相への以降の時期を推察することができ、その時期に排卵検査薬を使用することで排卵日を知ることができます。

排卵検査薬使用のアドバイス

  • 朝一番の尿では検査をしないでください。
  • 正しい反応が出ないことがあります。
  • 午前中10時過ぎから午後8時ぐらいまでの間が最適です。
  • 毎日、だいたい同じ時間帯に検査する事をおすすめします。
  • 尿を採取する前2時間は水分を控えてください。
  • それぞれの商品の取り扱い説明書をよく読んでからご利用ください。

排卵検査薬の判定ができない場合

排卵検査薬の判定ができない場合には以下のようなものがあげられます。

排卵検査薬は、以下の方の場合には陽性となる可能性があります。

  • 妊娠している場合
  • 分娩後
  • 流産後
  • 閉経期の場合(成熟期以降の婦人のLH濃度は年齢とともに増加する傾向がある)
  • 人工妊娠中絶後
  • hCG産生腫瘍の場合
  • 異常妊娠の場合(胞状奇胎等)
  • 不妊治療の薬物療法時(hCG製剤等)
  • 内分泌障害の場合
  • 尿が過度に濃縮される等により尿中LH濃度が上昇した場合
  • 正しく操作が行われなかった場合

などの場合には正しい判定ができないことがあります。

排卵検査薬は、以下の方の場合には陰性となる可能性があります。

  • 月経周期が不規則な場合
  • 検査開始日を間違えた場合
  • 分泌されるLHが低濃度あるいはLHサージが短時間で終了した場合
  • 大量の水分摂取等で尿中LH濃度が低下した場合

などの場合には正しい判定ができないことがあります。

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