妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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甲状腺の構造とはたらき

甲状腺は、ホルモンを分泌する内分泌腺で新陳代謝を調節する甲状腺ホルモを合成・分泌しています。

甲状腺の構造

甲状腺は、のどぼとけのすぐ下に位置し、気管の前方で気管を取り囲むように蝶の羽を広げたような形をした器官です。
女性で10~20gほどの大きさです。

甲状腺のはたらき

甲状腺は、主にT3(トリヨードサイロニン)とT4(サイロキシン)の2種類の甲状腺ホルモンを合成・分泌しています。

甲状腺ホルモンの調節

甲状腺ホルモンの産生は脳下垂体から出る甲状腺刺激ホルモン(TSH)により調節されています。
脳下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)は、甲状腺上皮細胞のTSH受容体に結合して甲状腺ホルモン(T3、T4)の合成・分泌を促します。
甲状腺刺激ホルモン(TSH)はさらに上位の視床下部から分泌されるTSH放出ホルモン(TRH)によって調節されています。
T3、T4が増加するとTSH放出ホルモン(TRH)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)が減少し、逆にT3、T4が減少するとTSH放出ホルモン(TRH)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)が増加するといういわゆるネガティブフィードバック機構により、甲状腺機能は一定に調節されます。

甲状腺ホルモンのはたらき

甲状腺ホルモンT3、T4は、成長を促進させる作用があり、成長期には特に必要でこのホルモンが欠乏すると発育が止まってしまいます。
また、T3、T4は体温産生にも関わっており、酸素消費を増加させ、体内での熱の発生を促進する働きがあります。さらに、心拍数や心臓の収縮を増加させ、血圧を上げる働きもあります。また、蛋白合成の促進、ブドウ糖の酸化(熱産生)の促進、脂肪の合成と分解の促進など、物質の代謝にも深く関わっています。

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