妊娠中の心疾患の判定
妊娠中の心疾患の判定には重症度判定と判定基準は以下の内容です。
心疾患の重症度判定
心疾患の重症度判定には、心機能分類による妊娠可否判定基準(New York Heart Assdolation HYHA)使われる場合が多いようです。
- CalassⅠ:身体的活動に何らの制約もなく、心不全徴候は全くなく狭心痛も経験しない。
- CalassⅡ:身体的活動に若干の制約があり、安静時は快適であるが、日常的な身体活動で過度の疲労感、動悸、呼吸困難、狭心痛の形で不快感が発生する。
- CalassⅢ:身体的活動に著しい制約があり、安静時は快適であるが、軽度の身体的活動でも過度の疲労感、動悸、呼吸困難、狭心痛の形で不快感が発生する。
- CalassⅣ:いかなる身体的活動にも不快感が伴い、安静時にも心不全徴候や狭心痛が発生する。
判定基準
妊娠可否判定基準(New York Heart Assdolation HYHA)分類I度では母体死亡率はほぼ0%で妊娠継続に影響はありません。
一方、NYHA III、IV度や母体死亡率の高い疾患では、妊娠を許可するべきではなく、場合によっては人工妊娠中絶の適応となります。
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