ハイリスク因子のチェック項目
妊娠初期から分娩まで適切に管理し、ハイリスク妊娠をスクリーニングするためハイリスク因子のチェック項目があります。
外来受診時の問診においてハイリスク因子の有無をチェックすることで妊娠中に発症しやすい異常の発見につなげることができます。
基礎情報・既往歴
- 基本情報:母体年齢(⒖歳未満、35歳以上)・BMI(18.5未満、25.0以上)・喫煙・飲酒など。
- 家族歴:高血圧家族歴・糖尿病家族歴・妊娠高血圧症候群家族歴・筋疾患家族歴など。
- 婦人科疾患既往歴:子宮奇形・子宮筋腫・子宮腺筋症・子宮内膜症・卵巣嚢腫など。
- 産科既往歴:不妊治療歴・反復流産歴・円錐切除術歴・36週以前の前期破水歴・早産歴・妊娠高血圧症候群歴・胎盤早期剥離歴・吸引・鉗子分娩歴・帝王切開歴・死産歴・新生児仮死歴・先天奇形の分娩歴・2500g未満の児の分娩歴・3500g以上の児の分娩歴・新生児GBS感染症歴・分娩時大量出血歴など。
- その他:薬の服用(非妊時)・アレルギー・輸血など。
内科的疾患・今回妊娠中の症状
- 内科疾患:高血圧・心疾患・腎疾患・糖尿病・甲状腺機能障害・肝炎・自己免疫疾患・精神疾患・てんかん・血栓症・脳出血・脳梗塞・泌尿器生殖器感染症・喘息・悪性腫瘍など。
- 今回妊娠中の産科的情報:多胎妊娠・膜性診断など。
- 今回妊娠中の症状:性器出血・破水感・頻回な子宮収縮・胎動減少など。
- 過去3ヵ月以内のエピソード:発熱・発疹・頸部リンパ節の腫れ・風疹患者との接触・児童との接触が多い職場での就労など。
- 検査値:MAP 90mmhg以上など。
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