妊娠中の動悸
動悸とは、自分の心臓の拍動を強く感じたり、早く感じたりする(心拍数が増加していない場合もあります。)など自覚できるほど強い心臓の拍動やその乱れをいい、一般的に「胸がドキドキする」などという自覚症状として訴えます。
動悸は不整脈、高血圧、心疾患など症状の一つであるため注意が必要です。
動悸の種類
- 心臓がひっくり返るような感じがする。
- 突然バクバクして胸が躍る感じがする。
- 鼓動を強く感じる、めまい、気が遠くなるような感じがする。
妊娠中に引き起こされる動悸の原因
妊娠中に多くの妊婦さんが動悸を感じた経験があり、妊娠中に引き起こされる動悸の原因としては以下のようなことがあります。
- プロゲステロン(黄体ホルモン)が自律神経が乱れ動悸が引き起こすとされています。
- 非妊時より循環血液量は40~50%、心拍出量は30~50%増加するため動悸が生じやすくなります。
- 妊娠中は血漿成分が約50%増し貧血の状態となり動悸を感じることがあります。
- 増大した子宮は横隔膜を圧迫したり、お腹の中の血管を圧迫し、動悸が引き起こされます。
妊娠中にみられる動悸の対応
妊娠中にみられる動悸のほとんどが生理的な範囲のものですから休み休みマイペースで動くように心がけましょう。
- 急に動悸があると不安を感じ、動悸が強くなるため座る場所があれば座ってゆっくり深呼吸をしましょう。
- 疲れやストレスで動悸が誘発されることもありのでストレスをためないようにしましょう。
- 家事はご主人に手伝ってもらったり、無理をしないよう休憩をとりながら無理をしないよう心がけましょう。
- 左を下にした側臥位で寝るとお腹の中の大きな血管を圧迫することが避けられ動悸を感じにくくなります。
- 貧血などにならないよう偏った食生活にならないよう心がけましょう。
- 動悸が激しい場合や頻繁に起こる場合は、不整脈や甲状腺などの異常の可能性もあるため主治医に相談しましょう。
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