妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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妊娠中の皮膚のかゆみ

一般的に皮膚搔痒症とは、肉眼的に発疹がみられずかゆみだけを生じる疾患と定義されています。
その他に、皮膚のかゆみと発疹をともなう妊娠性搔痒、妊娠線に伴うかゆみなどがあります。
妊娠中の皮膚のトラブルとして代表的な妊娠性搔痒症、妊娠性搔痒、妊娠線のかゆみなどがあります。

妊娠性搔痒症

妊娠性搔痒症は大きくわけて、限局性のものと全身性のものがあります。
妊娠後期から体全体、とくに腹部を中心にかゆみを感じることがあります。
皮膚が乾燥し、潤いが少なくなっているために起こり、潤いを与えるケアが必要になります。

妊娠性痒疹

妊娠性痒疹は、かゆみと丘疹が生じます。
発症する頻度は、妊婦の2%程度といわれています。
妊娠後期に多く、発疹は充実性の硬めの丘疹です。
四肢に出ることもあり、かゆみのために掻き傷のあとや痂皮を形成します。
多くは、出産後には軽快します。
ケアとしては、軟膏やローションなどで治療が行われます。

妊娠線のかゆみ

妊娠すると皮下脂肪が大きくなるので皮膚が急速に伸展します。しかし、皮膚の表皮組織は硬いため、その伸展に追いつかずに裂けたような亀裂が生じます。これが妊娠線です。
妊娠線は、妊娠中は赤褐色(新妊娠線)で、出産後は光沢のある白色(旧妊娠線)となり、かゆみを生じることがあります。

皮膚のかゆみへのケア

皮膚のかゆみにくわえて、湿疹や発赤がある場合は早めに受診する必要があります。
また、妊娠前からかゆみが続いている場合も受診してください。
皮膚のかゆみに対するケアのポイントは、

  • 衣類はウール系を避け、柔らかい綿素材を選びましょう。
  • 発汗後はシャワーを浴びたり、着替えをしましょう。
  • 入浴は、熱いお風呂や長時間の入浴は避けましょう。
  • 身体を洗うときには、強く擦らずやさしく泡で洗うようにしましょう。
  • ボディータオルやボディブラシは軟らかいものを選びましょう。
  • ボディーソープや石鹸などは肌に合ったものを選び、適量を使用しましょう。
  • 入浴後はできるだけはやく保湿などのスキンケアを行いましょう。
  • 暖房などを使用するときには部屋の乾燥に注意し、加湿しましょう。
  • アルコールや香辛料など刺激物がかゆみを助長することもあるので控えましょう。
  • ストレス、睡眠不足、疲労などは避けましょう。
  • 妊娠線に対しては専用のクリームを活用しましょう。
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