妊娠中の膣分泌物(妊娠性帯下)
妊娠すると卵胞ホルモンの影響で子宮頚管がやわらなくなり、分泌される粘液の量が増えます。さらに膣壁血管・リンパ管が増加し性器が充血状態となり、その結果組織からの漏出により膣分泌物が増加します。
また、子宮頚管腺の分泌作用も強まり膣分泌物はさらに増加します。
妊娠中の膣分泌物(妊娠性帯下)の症状
とくに妊娠初期と後期に乳汁状の帯下が増加しますが、悪臭やかゆみはなく、量もパットを必要とするほど多くありません。
妊娠中の膣分泌物に対するアドバイス
妊娠に伴う膣分泌物に対しては以下のような工夫をしましょう。
- 不潔にならないようシャワーやウォシュレットなどで洗い流しましょう。
- 長時間の立位の姿勢は避けましょう。
- 吸湿性、通気性の良い下着を使用しましょう。
- 下着が汚れたらこまめに交換しましょう。
- 帯下用のナプキンを使用するのも良いでしょう。
気をつけて!
妊娠中は膣の自浄作用が低下し、感染しやすい時期でもあります。
性器感染症の症状にはおりものがあります。
おりものの色がおかしい、臭いがきつい、外陰部などにかゆみがあるなどの症状がある場合は受診しましょう。
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