妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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胎児の呼吸機能の成熟度の判定

肺サーファクタント量が十分に産生され、肺の機能が成熟すると自力で呼吸ができ、胎外生活に適応できます。
肺サーファクタントは出生後の呼吸管理に重要なポイントとなります。
胎児の肺成熟度の評価は、肺サーファクタント測定によりおこなわれます。
肺サーファクタントの測定法には、マイクロバブルテストという方法が最も用いられ、そのほかにはシェイクテスト、L/S比測定法などがあります。

マイクロバブルテスト

マイクロバブルテストとは、専用のピペットで羊水の吸引・排出を繰り返した後、顕微鏡で採取した羊水中の泡沫数をカウントする検査方法です。
泡沫数の多さで肺の成熟度を評価します。
マイクロバブルが5個以上/㎜2なら肺は成熟していると判定されます。

シェイクテスト

シェイクテストとは、羊水と95%のエタノールを5種類の濃度比で試験管に混和して激しく振った後に泡沫の有無を調べる検査です。
泡沫が多いと肺は成熟していると判定されます。

L/S比測定法

肺サーファクタントの一部であるレシチン(L)は妊娠28週から増加し、スフィンゴメリン(S)は妊娠期間中ほぼ一定の値を示します。
このLとSの比を測定する検査がL/S比測定法といいます。
L/S≧2(=レシチンの量が多い)の場合に肺は成熟していると判定されます。

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