妊娠7か月（妊娠24週0日～27週6日）の胎児の成長

妊娠7か月になると胎児の成長は目覚ましく、個人差もさらにはっきりとした個性がみられるようになります。
皮下脂肪がだいぶつき、皮膚も厚みを増しますが顔はシワシワがで老人の様です。
脂肪分泌が盛んになり胎脂でおおわれています。
赤ちゃんの動きは大きく活発になりおなかに触れるとパパも胎動を感じることができるようになります。
睡眠リズムが整いはじめこの頃から胎児はおよそ20分間隔で睡眠と覚醒のリズムを繰り返しています。
妊娠27週ころの胎児の大きさは身長は35～39㎝、体重は1000～1300gくらいに成長しています。

妊娠7か月（妊娠24週0日～27週6日）の胎児の器官の発達の様子

妊娠7か月になると活発に動くようになるだけでなく、脳の神経細胞がつながりはじめ手で足の指をつまんだりするような協調的な動きもできるようになります。
瞼も開き明るい光に反応して瞬きをするようになります。
また、誕生に向けて呼吸運動や嚥下運動、指しゃぶり、あくびなどを頻回に行うようになります。

妊娠7か月（妊娠24週0日～27週6日）の胎児の神経系の発達

胎児の脳も発達を続け、脳にはしわができ、考えたり、記憶したりする能力や感情もしっかり芽生えてきます。
脳の働きによりまとまった動きができるようになり、自分で体の向きを変えたり、手を開いたり、握ったりできるようになります。
在胎24週の早産児では、痛み刺激に反応し、手足や体を動かしたり、顔をしかめたりします。また、吸綴反射や把握反射もみられるようになっています。
中枢神経系の発達は、妊娠24週ころには基本的な形態ができあがっていますが、脳の表面にはまだしわ（脳溝）は乏しく、内部の血管も十分に発達していません。

妊娠7か月（妊娠24週0日～27週6日）の胎児の循環器系の発達

胎児の血管はほとんど完成し、毛細血管が作られ始めます。

妊娠7か月（妊娠24週0日～27週6日）の胎児の呼吸器系の発達

妊娠7か月になると肺胞はほぼ完成し、毛細血管も形成され構造的にはガス交換が可能となります。しかし、妊娠30週以前では肺サーファクタントの産生が不十分なためガス交換が困難でこの時期に出生した赤ちゃんは人工呼吸器が必要となります。
羊水を吸いこんだり吐いたりして呼吸の練習を活発に行うようになります。

妊娠7か月（妊娠24週0日～27週6日）の胎児の消化器系の発達

胎児の消化管は整ってきますが、機能的にはまだ未熟なのですが羊水を飲む嚥下運動が活発になります。

妊娠7か月（妊娠24週0日～27週6日）の胎児の泌尿器系の発達

女の子の卵巣はすでに完成し、妊娠6か月頃に最大の500万～700万個が存在した原始卵胞が徐々に減少していきます。
男の子の精巣は妊娠７か月頃には陰嚢に下降しはじめます。

妊娠7か月（妊娠24週0日～27週6日）の胎児の目・耳・鼻・皮膚の発達

胎児の皮膚の色も赤味を増し、皮下脂肪も増え厚みも増えてきますが、まだ痩せてしわだらけです。
髪の毛は、ほんの少し生え始め、全身には胎毛が見られます。
妊娠7か月の終り頃にはそれまでくっ付いていた瞼は離れ、目を開けることができるようになります。また、眼球も運動をはじめ物を見る機能も発達してきます。
妊娠25週ころには聴覚も完成し、ママの声はもちろん外の音も聞くことができます。
また、声を出す機能も完成し、この時期に早産で生まれた赤ちゃんは産声をあげることができます。また、鼻の穴も開通します。
味覚も発達し始め、苦味や甘味の判断ができ、胎児は甘味を好むようです。妊娠7か月末には胎児の五感が発達してきます。

妊娠7か月（妊娠24週0日～27週6日）の胎盤と羊水

妊娠19～25週ころは1週間に50～60mlの割合で羊水は増加します。