妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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妊娠2か月(妊娠4週0日~7週6日)の胎芽の成長

妊娠2か月の赤ちゃんは胎芽といい、妊娠3~8週は循環器系、呼吸器系、消化器系、神経系など各臓器が形成される重要な時期で器官形成期と呼ばれます。
妊娠4週後半になると超音波検査(経膣プローブ法)で子宮内に胎嚢(赤ちゃんが入っている袋)が白い縁取り(ホワイトリング)のある黒い円形または楕円形の像として見ることができます。
妊娠7週末には頭と胴の区別がつくようになりヒトの姿になっていきますが頭部が体幹に比較して大きい姿をしています。
妊娠7週末の胎児は身長1.5~2.0㎝、体重が3~5gくらいの大きさになります。

妊娠2か月(妊娠4週0日~7週6日)の胎芽の器官の発達の様子

妊娠2か月は、脳・脊髄などの中枢神経系、心臓・血管などの循環器系、肺・気管支などの呼吸器系などの主な器官が作られます。

妊娠2か月の胎芽の神経系の発達

最初に外胚葉から神経板が形成され、妊娠6週頃に神経管と神経堤が形成、その後神経管から脳と脊髄の中枢神経系が形成、神経堤からは脊髄神経節や抹消神経が形成されます。

妊娠2か月(妊娠4週0日~7週6日)の胎芽の循環器系の発達

胎芽の心臓と循環系は、成長に必要な酸素や栄養を届けるため受精後すぐに形成が始まり、循環器系も早期に確立します。
心臓の形成は妊娠3週末から開始し、妊娠5~6週には筒状の原始心臓が形成され、妊娠5週末に血液の循環が始まり、妊娠6週初期には心臓が機能しはじめます。
早い方では妊娠5週末くらいから経膣プローブ法で胎芽の心拍が確認できます。

妊娠2か月(妊娠4週0日~7週6日)の胎芽の呼吸器系の発達

肺は受精後4週ころに現れはじめ、その後、左右の気管支に分岐し妊娠6週までに肺および気道などの呼吸器系のもとの原基が咽頭とともに原始咽頭から分化・発生します。

妊娠2か月(妊娠4週0日~7週6日)の胎盤と羊水

妊娠7週ころから胎盤の形成が始まります。
羊水は羊膜腔を満たす弱アルカリ性の液体で赤ちゃんの発育に重要な役割を果たしていて、妊娠初期の羊水は母体由来で卵膜や子宮壁から母体血漿がろ過されたものと考えられています。
羊水腔は、超音波検査により妊娠6~7週初め頃に確認されます。

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